こんにちは!ライターの松子です。
宿題というと、あなたは何を思い出しますか?
筆者はドリルや漢字の書き写しなど、決まった答えや反復練習をするものがまず思い浮かびます。
これらは親が教えてあげることも、促してあげることも可能です。
けれど、難しいのが子どもの感受性や創造性を伸ばす宿題。
読書感想文が代表的ではないでしょうか。
ただし、これもベースには本があるので、アドバイス次第で書き上げることはできます。
それ以上に難しいのは、詩を作るという宿題。
筆者も、読書感想文はそれなりに書けたものの、詩を作るというのはなかなか苦労した記憶があります。
そこで今回は、詩を作るコツと方法をご紹介したいと思います!
お子さんへのアドバイスはもちろん、あなた自身も一緒にトライしてみませんか?
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目次
詩の書き方のコツ
さぁ、早速書いてみよう!と思っても、それができないから困ってしまうんですよね。
学校では勉強の仕方、答えの出し方は教えてくれますが、「詩はこうやって作ります」とは教えてくれません。
ですが、それは当然ではないでしょうか?
なぜなら、詩に正しい答えとはないからです。
十人十色、それぞれ感じ方や受け取り方は違います。
それではコツとはどこにあるのか?
すぐに押さえられるポイントをご紹介していきますね。
(1)“自信”を持つこと
漠然としすぎじゃない?と思ったかもしれませんが、これはとても重要です。
先にお話ししたように、詩に正解はありません。
なので、「これはダメ」というものはないのです。
“書くこと”に対して自信を持つことで、自由に作っていいんだ!という気持ちになれますから、「どうすればいいのかな?」「これで合ってるかな?」と迷うことがなくなります。
そうすれば詩を作ることそのものに苦手意識を持たずに済むので、ぜひ自信を持たせてあげるようにしましょう。
(2)思ったことを書き出す
何もないところから作らなくてはいけないのが、詩の難しいところ。
なので、とにかく“材料”を揃える必要があります。
方法としては、“思ったこと”を書き出していくのがいいでしょう。
一つ言葉が出てくれば、そこから連想ゲームのようにどんどん言葉を出していきます。
たとえば“りんご”なら、“赤い”・“丸い”のような感じでOKです。
(3)書き出したワードを組み合わせる
(2)で書き出したワードを自由に組み合わせていきましょう。
詩は自由なものなので、特に文法にとらわれる必要もありません。
子どもが思いついたように、自由に組み合わせることが大事です。
そうすると、より個性的な作品に仕上がります。
この時、単語カードを使ってみてはどうかな?と思います。
1枚に1ワードを書いて、それを机に並べながら組み合わせていく方法です。
ちょっとゲーム感覚でできますし、何度も紙に書くよりもスムーズに色々な組み合わせを作っていけますよ。
(4)比喩表現を使う
比喩表現とは、「まるで〇〇のような」という感じに、何かを別のものにたとえて表現する方法です。
例1「まるで雪のように白い肌だ」
比喩表現には今ご紹介した直喩の他に、隠喩というのもあります。
隠喩は上の例のように、「〇〇のようだ」という言葉は使わずに表現します。
例2「彼女の肌は雪だ」
隠喩は簡単に言えば、「まるで〇〇のようだ」という言葉を使わないだけなので、逆にこの言葉を入れた時に意味が変わらなければ比喩として成り立っているということです。
例2の隠喩表現も、まるで~を入れると「彼女の肌はまるで雪のようだ」となって、白い肌ということが雰囲気から読み取れます。
なんとなく雰囲気で表すので、詩には最適な表現方法ではないでしょうか。
(5)擬音で表す
擬音とは、「ドアをドンドン叩く」「バタバタと走る」の“ドンドン”と“バタバタ”の部分です。
耳に聞こえた音を文字で表している、という捉え方でOKです。
例
光る→キラキラ
浮く→ふわふわ
こうした擬音を加えることによって、イメージしやすくなったり、臨場感が出たりします。
日常会話でも擬音を使うシーンはあると思うので、ぜひ会話から引き出してみましょう。
5つのコツをご紹介しましたが、とにかく思ったことをまず書き出すことが大切です。
詩を作るのに「これはダメ」はありませんし、単語一つから始まるのです。
ですから、まずは“思ったことを書き出す”のが初めの一歩!
筆者の目の前に、“置き時計”があります。
ご紹介したことを参考にして、一つ詩を作ってみました。
書き出した言葉
→丸い・黒・白・小さい・針・回る・動く・カチカチ・ぐるぐる
完成したものがこちら!
ぐるぐる ぐるぐる 大回り
回って 回って 目も回る
難しいことは何も考えず、「こんな感じかな?」と言葉を並べました。
宿題をする年齢ではなくなってしまいましたが、やってみると面白いものですね。
子どもは感受性も豊かで、大人とは視点も違います。
ちょっとしたコツさえ教えてあげれば、ビックリするような発想をするかもしれません。
それを伸ばすことができるよう、ご紹介したポイントを参考に、ぜひヒントを出してあげてください。
詩の作り方については、こちらの動画が参考になりますよ。
【『☆詩の書きかた・作りかた☆(初歩編)★はじめの一歩★ by松浦ミノル』】
分かりやすく書き方を紹介しているので、ぜひ観てみてください。
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題材の決め方
書き方のコツが分かっても、何を書くか?そのテーマが決まらないと書けないですよね。
今度は、詩の題材はどうやって決めればいいのか、その方法をご紹介します。
実は詩の題材こそ、お子さんの感性を最大限に活かせるポイントです!
何度も言うようですが、詩に正解はないのです。
感じたこと、思ったことを表現するのが詩ですから、題材はお子さんが“興味”を持ったものにするのがいいでしょう。
・見た物(事)
・思ったこと
家族で行った海のことでも、そこで見た生き物のことでも、それを見て思ったことでもいいのです。
まず興味を持ったものから書き出していけば、「これなら他にも言葉を出せるよ!」という題材が見つかるはずです。
それを見つけたら、ご紹介したコツに沿ってチャレンジしてみてください。
きっと素敵な詩が書けますよ!
参考になるオススメの詩集
参考になるオススメの詩集をご紹介します。
小学生のお子さんが興味を持ちそうなもの、理解しやすそうなものを選んでみました。
これで実際に詩とはどんなものか?というのを、まず教えてあげるのもいいかもしれません。
【わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集】
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わたしと小鳥とすずと 金子みすヾ童謡集
金子みすゞの残した512編の作品から、60編がまとめられている詩集です。
国語の教科書に採用されているものが載っているので、詩を学べるだけでなく、国語の勉強にも繋げられます。
仮名遣いや旧字を改めてあるので、小学生のお子さんでも敷居が高いということはありません。
若くしてその才能を輝かせた作家の作品ですから、お子さんに良い影響を与えてくれると思います。
【マザー・グースのうた 第1集 おとこのこってなんでできてる おんなのこってなんでできてる】
マザー・グースのうた 第1集 おとこのこってなんでできてる おんなのこってなんでできてる
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マザー・グースのうた(第1集) おとこのこってなんでできてるおんなのこってなんでできてる [ 谷川俊太郎 ]
マザー・グースはイギリス、アメリカの伝承童謡です。
こちらは、それを谷川俊太郎が訳しています。
『メリーさんのひつじ』や『ロンドン橋落ちた』は、子どもの頃に聴いたことがありませんか?
これらも実はマザー・グースの一つです。
聞きなじみのあるものは親しみやすく、遊びながら学べるのでオススメです。
【みみをすます (福音館の単行本)】
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みみをすます [ 谷川俊太郎 ]
上でご紹介した本の翻訳家・谷川俊太郎の詩集です。
谷川俊太郎の作品はたくさんの国の言葉に訳され、世界中で愛されています。
こちらはひらがなで書かれている作品なので、ひらがなが読めるお子さんなら、一人でも楽しむことができますよ。
ひらがなの勉強という意味でもオススメできます。
まとめ
詩の書き方・コツについてご紹介しました。
正解はないから自由にとは言いますが、だからこそ難しいもの。
ですが、これによって発想力や創造性、感受性を育てるだけでなく、長い目で見れば国語の成績向上にも繋がるかもしれません。
そして、題材を見つけて詩を作っていく中で、会話も生まれるかと思います。
新しいコミュニケーション方法として、家族で取り組んでみるのも楽しいかもしれませんね。
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