こんにちは、ライターのぽんたです。
私は以前、仕事のストレスから片耳が聞こえにくくなったことがありました。朝起きて片耳が聞こえにくくなっているのに気付いた時、「一生このままだったらどうしよう!」と心底怖くなりました。「突発性難聴」という言葉を聞いたことがあったので「もしかしたらこの病気なのかな」と不安を感じた記憶があります。病院で診断してもらい、突発性難聴ではなかったので一安心しました。
突発性難聴は年に3~4万人の人が発症しているそうです。20代や30代の若い人でもなるそうで「自分もなってしまうかもしれないな」と他人ごとではないと思いました。
急に耳が聞こえなくなったら、すごく不安ですよね?この突発性難聴、芸能人でも発症した話を聞いたことがあるのですが、一体どんな病気なのでしょうか?今回は突発性難聴について症状や原因などを調べてみました!
スポンサーリンク
目次
突発性難聴とはどんな病気なの?!その症状とは?
突発性難聴とは、読んで字のごとく、突然発症する難聴のことです。患者の数は、年間3万人~4万人とも言われています。
突発性なので、徐々に難聴の症状が進行していくものではありません。発症したときに、何をしていたかハッキリ記憶している人が多く、特に、朝起きた時に「片耳が聞こえにくくなっていた」人も多いようです。私も、突発性難聴とは診断されなかったものの、実際に朝起きた時に片耳が聞こえにくくなっていました。
突発性難聴は、大半が片耳に発症しますが、まれに両耳発症する人もいます。しかし両耳の場合は、実は突発性難聴ではなく別の症状だとも考えられています。
突発性難聴の具体的な症状は、次のようなものがあります。
・キーンという耳鳴りがして聞こえにくくなった
・リンリンと鈴の音のような耳鳴りがする
・低音が聞こえにくい
・全く聞こえない
難聴の症状と一緒に、耳鳴り、耳閉感、めまいなども発症します。
スポンサーリンク
突発性難聴の原因と予防法について
【突発性難聴の原因は?】
突発性難聴のはっきりとした原因は不明です。
突発性難聴は、病気の前に現れる症候群のようなものでもあり、時間の経過を経てから、明確な病名が分かるケースがあるのです。そのため、はじめの判断つけがたい段階でも「突発性難聴」と患者に伝えられるケースがあります。
突発性難聴の定義は、主に次の通りです。
・高度の難聴であること
・難聴の中でも感音難聴であること
「感音難聴」について説明しますと、難聴には主に「伝音性難聴」「感音性難聴」の二つに分けられます。
◆伝音性難聴とは?
・外耳から中耳までの範囲にトラブルがある
・原因がわかりやすく、治療法が確立されている、比較的治りやすい
◆感音性難聴とは?
・内耳にトラブルがある
・内耳の中にある蝸牛に何らかの機能不全があり、治らないケースが多い
また、突発性難聴の原因が分かりづらいのは、トラブルの原因がある内耳の仕組みにあります。内耳は骨の中にあるため、詳しく診ることが難しく、むしろ内耳の原因を究明しようとすると、症状が悪化してしまう恐れがあるのです。そのため、突発性難聴の原因究明は難しいのです。
しかしながら、現在のところ突発性難聴につながるものには、次のようなものが考えられます。
◆免疫力の低下
・過度のストレス、睡眠不足、不規則な生活、生活習慣病
◆ウィルスの感染
・風邪にかかると、難聴になりやすい
◆内耳血流障害
・内耳にある蝸牛の(※)有毛細胞(音を感知する細胞)に何らかの原因で
血流障害が起こると、有毛細胞が壊れ難聴を発症する恐れがある
※有毛細胞の再生は難しいそうです。
こちらの動画では、ご自身の突発性難聴になったときの経験を踏まえて、症状について簡単に解説してくれています。
【突発性難聴】
【突発性難聴の予防は?】
予防は単純ですが、とにかくストレスをためこまないことです。しっかりと栄養と睡眠をとり、免疫力のアップを心がけましょう。
原因のひとつに考えられるウィルス感染も、本を正せば免疫力の低下です。免疫力のアップには、思いっきり「笑うこと」が一番ですよ。
また、大きな音もあまりよくありません。大きな音が鳴る騒音が多い場所にはあまり行かないようしましょう。どうしても行かなくてはいけない場合は、事前に「大きな音が鳴る場所だ」と意識しておくだけでも、耳が音の防御をしてくれます。
なりやすい人はどんな人?
突発性の難聴の患者は30~60代が中心で、特に50代が多いです。中には10代や20代などの若者の患者もいます。
また、先に述べたように、生活が不規則で、疲労を溜め込んでいる人は免疫力が低下しているのでなりやすいです。具体的に考えられるのは次のような人です。
・神経質な人
・几帳面な人
・胃腸が弱い人
・不規則な生活を送っている人
・生活習慣病の人
・リンパ液の流れが悪い人
・貧血気味の人
・噛み癖の悪い人
噛み癖は全身に影響を及ぼすと考えられ、特に聴力に症状が出るといわれています。普段から奥歯を食いしばる癖のある人や、歯周病を患っている人は、長年の噛み癖の影響から、50代で突発性難聴を発症する例もあります。普段からあまり噛み癖を付けないように過ごしましょう。
突発性難聴は完治はするの?再発はするの?
突発性難聴の定義では、「突発性難聴の発症は一度きり」です。
繰り返し起こる場合は、突発性難聴以外の別の病気として、例えば低音障害型感音難聴などが疑われます。
内耳の難聴は、一般的には治らないといわれていますが、突発性難聴は早期に治療を行えば完治する可能性があります。そのため、突発性難聴は耳の病気の中でも特殊だともいわれています。
しかし完治にはタイムリミットがあり、一週間以内には治療をはじめることが大事です。
ひと月を過ぎると、治る可能性はほとんどないといわれています。はじめの二週間の治療で回復の傾向が見られないと、あまり回復しない傾向もあるようです。高齢者、糖尿病などを患っている人も治りにくいです。
なお、二週間の間に耳鼻科に行った人のうち、完治は全体の3割、かなり治った人も3割で耳鳴りや難聴の症状が残ったようです。わずかしか治らなかった人も同じく3割、そして症状が変わらなかったのは、1割というデータもあります。これらは、聴力のダメージの度合いにもよります。
突発性難聴はメニエール病と、区別がつきにくいといわれています。メニエール病には、突発性難聴と同じくめまいや耳が聞こえにくくなるという症状があります。しかし突発性難聴の場合、めまいは発症する瞬間の1度きりで何度も起こることはありません。また、メニエール病はめまいの発作に波があり、繰り返すたびに一緒に難聴も悪化していきます。突発性難聴は、聴力は回復するかしないかのいずれかです。
少しでも「耳が急に聞こえにくくなった」と、違和感を覚えたら、ただちに耳鼻科を受診するようにしましょう。
まとめ
・突発性難聴とはどんな病気なの?!その症状とは?について紹介しました
・突然片耳が聞こえなくなる病気
・音が詰まって聞こえる、耳鳴り、発症時にめまいがするといった症状がある
・突発性難聴の原因と予防法について紹介しました
・原因は免疫力の低下、ウィルス感染、内耳の血流障害
・規則正しい生活を心がけ、ストレスをため込まないのが1番の予防
・なりやすい人はどんな人?について紹介しました
・50代を中心に発症しやすい
・責任感の重い立場の人や神経質な人がなりやすい
・突発性難聴は完治するの?再発はするの?について紹介しました
・早期の治療で完治する可能性がある
耳が聞こえなくなると、日常生活が不便になりますよね。
私は突発性難聴ではなかったものの、幸いにして自然治癒力で治り、今は何事もありません。
目と違って、耳は後回しにしがちな人が多いと思います。でも、実際に突発性難聴になってしまったら一大事です。大事な耳を守るためにも、ストレスをうまく発散させて過ごすようにしましょう!
スポンサーリンク