こんにちは!ライターのYokoです!
暴飲暴食したわけでもないのに、胃がキリキリ痛むということ、あなたはありませんか?その胃痛の原因、おそらく「ストレス」ではないでしょうか。
日本人はもともと欧米人に比べて胃が繊細に出来ています。遊牧民族が祖先の欧米人の胃は、肉食に対応するため、胃酸の分泌が旺盛で、また胃酸に強い粘膜である、と言われています。一方、消化の良い穀物を主食としてきた日本人の胃は、それほど強くある必要がなかったのです。
それに加え、責任感が強く我慢が美徳とされる日本人の気質は、学校や職場、また家庭においても、ストレスを溜める原因となっているのではないでしょうか。
今回は、ストレスによる胃痛の原因や対処法などについて解説していこうと思います。
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目次
胃が痛くなる原因
ストレスにより胃が痛くなる原因は二つあります。
1.免疫力の低下
人がストレスを感じると、甲状腺から「ストレスホルモン」が分泌されます。「ストレスホルモン」が分泌されたことにより、今度は「ステロイド」が放出されます。この「ステロイド」は一時的に身体の免疫力を下げてしまいます。本来ならば、休息やリラックスをすることで免疫力は回復しますが、長時間ストレスを感じたままだと免疫力は回復せず、結果としてウィルスや細菌に感染しやすい状態になり、胃腸炎などにかかりやすくなってしまうのです。
2.自立神経の乱れ
自立神経には、緊張したときや戦うときに優位になる「交感神経」とリラックスしたり休息するときに優位になる「副交感神経」がありますが、ストレスがかかっているときは、「交感神経」が優位になります。これにより、胃の運動機能が低下、胃酸、胃粘液の分泌が減少します。ところが、身体というのは常にバランスをとろうとしますので、「交感神経」が強く働くときにはその反動で「副交感神経」も強く働くようになるのです。
「副交感神経」とはリラックスしたり休息するときに優位になると説明しましたが、そういうときに胃の中では何が起こるのかというと、消化を促すために胃酸の分泌が盛んになります。食後にはゆったり過ごした方が良いのはこのためですね。
ストレスを受けて交感神経優位になり、胃粘液の分泌が減少したところへ、副交感神経優位になったために胃酸がどっと分泌される。これでは胃壁が荒れて痛むのも当然ですね。
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胃が痛くなった時の対処法
では、ストレスにより胃がキリキリと痛みだしたときに、すぐにできる対処法を4つご紹介致します。
1.胃腸薬を飲む
いちばん手っ取り早い方法です。市販されている胃薬には、胃酸の分泌を抑えたり、胃酸を中和したりするものと、胃酸の分泌を促すものがありますが、ストレスによる胃痛のときは、前者の胃酸の分泌を抑えたり、中和する薬を服用して下さい。今は食前食後関係なく、症状が出たときに水無しでも服用できる便利なものもありますので、ストレスを感じやすい方は、一つ持っていると安心ですね。
2.ツボを押す
胃の痛みを和らげるツボは身体の中にいくつかありますが、オフィスなど人目のあるところでも何気なく出来るツボマッサージをご紹介します。
【胃の痛みを和らげる!簡単ツボマッサージ】
いかかでしょうか?簡単ですから覚えておくといいですね。
3.胃を温める
痛みの感じる部分にカイロなどを当てます。胃を温めることで、胃の血流がよくなり、胃粘膜の分泌を促します。カイロがない場合は、タオルを当てたり、手を当てるだけでも効果があります。特に「手当て」というのは、癒しの効果があることは有名ですね。
イギリスやカナダ、ドイツ、アメリカなどでは代替療法の一つとして「レイキヒーリング」という手当て療法に医療保険が適用されており、実際に医療の現場でも使われています。「レイキ」は特別な人だけが持っている力かと思いがちですが、私たちの誰もが程度の差はあれ、手から癒しの波動が出ているらしいです。胃の上から両手を重ねて当てるよりは、身体の前と後ろから胃を挟むようなイメージで手をしばらく当てていると、徐々に楽になってくると思います。
4.ホットミルクを飲む
温かいものを飲むだけでも、前述した胃を温めるのと同じ効果が期待できますが、特に牛乳には、胃の粘膜の代わりとなって胃壁を保護する働きがあります。また、牛乳を飲むと幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、リラックスする効果があることも良く知られています。
胃痛を回避!ストレスへの対処法
胃が痛くなったときに対処しているだけでは、根本的な解決にはなりません。そのうちストレス性の胃痛が慢性化してしまい、本当に重篤な病気に発展してしまうことにもなりかねません。そうなる前に、そもそもストレスを感じやすい性格をどうにかしましょう。
ストレスを感じやすい人というのは「ねばならぬ思考」が強く、そのため常に不安と緊張で身体に力が入っているのが特徴です。しかも、本人が力が入っていることすら気付いていない、というケースがよくあります。ここでは、よくありがちな「ねばならぬ思考」3つと、その対策を紹介します。
1.欠点や苦手は克服しなければならない
長所を伸ばすことより、欠点を克服して平均的な人間になることを自分自身に求めます。日本の学校教育の弊害ではないでしょうか。欠点のあるそのままの自分を、自分自身が認めていないため、人からの評価やどう見られているか、ということがとても気になり、人前では常に緊張しています。
「私は欠点も含めてそのままの状態で価値がある」、という大前提を自分に言い聞かせましょう。そして、欠点や苦手を克服するために割いていた時間を、長所を伸ばしたり、好きなことを極めるために使いましょう。
2.失敗してはならない
失敗=悪という考え方です。また、失敗したら何かを失うと考えています。失敗しちゃいけないと思っているので、職場や人前では常に不安で緊張状態です。プレゼンや会議などの人前で発表する機会を考えると胃が痛くなるのはこのタイプですね。
失敗して失うものよりも、失敗することで得るものに目を向けましょう。「失敗=経験」と置き換えるのです。失敗を肯定的に捉えることができると、肩の力が抜け、恐怖心が少なくなります。色々なことにチャレンジする意欲も湧き、行動の幅が広がります。
3.要求や期待に応えなければならない
上司や会社の要求、他者からの期待に応えること、また応える努力をすることは当然だと考えています。自分がしたいことと要求されたことが一致していれば問題はありません。しかし、やりたくもない仕事、理不尽な要求、また仕事に限らず、退社後の飲み会や休日の着信など、愚直に全部応じようとします。断ったら嫌われる、評価に響く、無視される、といった恐怖から、断ることができません。当然、要求を断らない人、期待に応える人は、さらに要求、期待されることになりますから、仕事の量もどんどん増えていきます。
末期患者たちに寄り添い、最後を看取った看護師さんが書いた「THE TOP FIVE REGRETS of the DYING」(死ぬときに後悔することTOP5)という本があります。その本によれば、人が死ぬ間際に後悔することの第1位は、「他人から期待される人生ではなく、もっと自分の人生を自分らしく生きたかった…」というものです。
他人の期待に応えるというのは、一見良いことのように思えますが、実際は他人に自分の人生を明け渡すということです。将来の為に今を犠牲にして我慢をしている人は、将来が当たり前にあると信じていますが、明日も生きている確証はどこにもないのです。そう考えれば、あなたには他人の人生を生きている時間はないはずです。
面と向かって拒否をする、いきなり残業を一切辞めて定時であがる、ということではなく、軽いものから、例えば、休日に着信があっても出ない、とか、気乗りのしない飲み会には行かないなど、ハードルの低いところから断る練習をしてみましょう。そうやって少しずつ自分の人生を取り戻してもらいたいです。
まとめ
今回はストレスによる胃痛の原因や対処法について解説しました。
・ストレスで胃が痛くなるのは、ストレスホルモンによる免疫力の低下や、自律神経の乱れが原因。
・胃痛が起こったときの対処方は、胃酸を抑える薬を飲む、ツボマッサージ、胃を温める、ホットミルクを飲む、など。自分に合った方法で対処し、痛みを長引かせないようにしよう。
・胃痛の対処では根本的な解決にならない。ストレスを感じやすい「ねばならぬ思考」がないか、自分の性格や思考パターンを見つめなおしてみよう。
ストレスで胃が痛くなるのは辛いことですが、自分の生き方を見つめ直す良いチャンスだと思います。死ぬ間際に後悔しないためにも、あなたの人生をあなたらしく自由に生きていただきたいです。
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