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アジアのカレーの種類一覧!それぞれの辛さや味の特徴とは?

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こんにちは、ライターの佐藤結衣子です。

ルーで作るカレーライスもいいけど、様々なスパイスを使った本格的なカレーもいいですよね。

私が食べて衝撃だったのは、マッサマンカレー。国内の普通のレストランでしたが、ハヤシライスなどがとても美味しいところで、マッサマンカレーも、かなり本格的に作られていたと思います。ココナッツミルク入りで、一口食べると甘みが広がりますが、後から辛い。でもコクがあってもっと食べたくなる、そんなカレーでした。

マッサマンカレーは、タイのカレーですね。カレーと言えばインドが有名だけど、タイのカレーはどう違うのでしょうか?他の国には、どんなカレーがあるのでしょうか?気になりませんか。

そこで今回は、アジアの様々な国のカレーについて、どんな種類や特徴があるのか、調べてみました。

 

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目次

インドカレーの特徴と種類

カレーと言えば、やはりインドが有名ですよね。ですが、実は「インドにカレーはない」とも言われます。インドでは、スパイスを料理に使うのは当たり前のこと。つまり、インドには「カレー」という固有の名前の料理はないのです。

とはいえ、それではわかりにくいので、最近ではインド人自身も、インド国外に向けてわかりやすく「カレー」という言葉を使っているようです。ここでも、カレーで統一します。

あなたは、本格的なインドカレーと聞いて、どんな料理が思い浮かびますか。

まずは、こちらの動画をご覧ください。

【【女子カレーランチ】本格インドカレー食べた!! Indian curry】

この動画のように、日本国内で食べられる本格的なインドカレーの特徴と言えば、大きなナンにスパイスの利いたカレーですよね。

ですが、カレーとナンという組み合わせ、主に北インドの宮廷料理が元になっています。インドは面積が広く、地方によって気候や文化が異なり、また、ヒンズー教、仏教、ジャイナ教など、多様な宗教の人がいる上、カーストによっても食習慣が異なります。

そのため、インドのカレーといっても、様々な種類があります。

北インドのカレーは肉やナッツ類、乳製品などのペーストを使った濃厚でまろやかな口当たりが特徴。クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモンなどのスパイスが使われ、シナモン、グローブ、ナツメグを基本にして配合した、ガラムマサラもよく使われます。ヒンズー教徒が多く、牛肉は使われません。

また、ナンを焼くにはタンドールという専用の窯が必要なため、北インドの一般家庭ではチャパティというシンプルな円いパンが食べられています。ちなみにタンドリーチキンも、タンドールで焼く宮廷料理なので、インドの一般家庭で食べられることは少ない料理です。

南インドでは米が主食。カレーには、ココナッツミルクや魚介類の他、オクラ、ゴーヤなどの野菜、豆類が使われ、水分が多いさらさらしたカレーが特徴です。

マスタードシードやカレーリーフ、タマリンドなどのスパイスが使われます。ヒンズー教徒以外の人々も多く、牛肉が使われることもあります。また、バナナの葉がお皿代わりに使われることでも有名です。

東インドの料理はベンガル料理と言われ、主食は米。淡水魚が好まれ、けしの実やごまがよく使われます。フェンネルシードやニオイクロタネソウの種、フェヌグリーク、クロガラシの種、クミンなどを配合したスパイスが風味付けに使われます。

また、ゴーヤなど、苦みのある野菜を食べた後、豆、野菜、魚、肉、デザートと食べる順番が決まっているのも特徴です。

隣国、バングラデシュでも同様の料理が食べられています。

西インドは、ゴア料理とも言われ、ポルトガルに占領されていた時期があることから、ポルトガル料理の影響を受けています。米と小麦の両方が主食で、魚介料理が有名。豚肉、鶏肉、羊肉などが食べられますが、菜食主義のジャイナ教徒も多く、菜食料理も有名です。

 

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タイカレーの特徴と種類


タイにも「カレー」はありません。タイで食べられていた「ゲーン」と呼ばれるスープがカレーと呼ばれるようになったのです。なので、インドのカレーとは全く異なります。

唐辛子とココナッツミルクを基本に、スパイスの他、生のハーブや香草が使われることが多く、肉や魚介類、野菜、果物なども使われます。

タイのカレーといえば、グリーンカレー、レッドカレー、イエローカレー、マッサマンカレーといった種類が有名ですが、それぞれが異なる料理です。

グリーンカレーは、ゲーン・キャオ・ワーンと言われる料理で、ゲーンは汁物、キャオは緑、ワーンは「甘い」を意味します。多くのスパイスやハーブのペーストを炒め、ココナッツミルク、ナンプラー、砂糖を加え、具として野菜(ナスや赤ピーマン等)や肉、魚介類を入れて煮込みます。

パクチーや未熟な青い唐辛子など、緑色のハーブを使うのが特徴で、色が緑色になります。甘い、という単語が入っていますが、唐辛子が使われているため、辛いのです。

レッドカレーは、ゲーン・ペッと言われ、辛い汁物という意味。グリーンカレーと違い、完熟した赤い唐辛子が使われるため、色が赤くなります。辛いという単語が入っているものの、グリーンカレーよりは控えめな辛さです。米飯やそうめんにかけて食べます。

イエローカレーは、ゲーン・ガリーと言われる料理。ターメリックやクミンなど、いわゆる「カレー」にはおなじみのスパイスが使われます。ガリーとはカレーのことで、一番「カレー」らしい料理です。とはいえ、ココナッツミルクが使われるので、いわゆる「カレー」とは違う、独特の風味を楽しめます。グリーンカレーやレッドカレーに比べるとマイルドな辛さです。

マッサマンカレーは、ゲーン・マッサマン。マッサマンとはムスリム(イスラム教徒)のことです。そのため、主に鶏肉が使われ、本来豚肉は使いませんが、タブーがない地域でのアレンジで使われることはあります。特徴は、落花生やカシューナッツが使われること。

辛みはありますが、コクがあって濃厚な味わい。辛みが苦手な人でも食べやすい味です。2011年には、アメリカの放送局CNNインターナショナルのサイトCNNGoで、「世界で最も美味しい料理ランキング50」の1位に選ばれた料理です。

 

スリランカカレーの特徴と種類

スリランカは、海を挟んで南インドに近く、南インドの食文化に似ています。鰹節に似たモルジブ・フィッシュが使われることと、日本同様海に囲まれた海洋国であることから、魚介類が豊富に使われることが、大きな特徴。

「ライス・アンド・カレー」が有名で、この「カレー」も煮込み料理という意味です。米飯に、豊富なスパイスを使った数種類の煮込み料理が付きますが、パーパドという薄いクラッカー、チャツネがセットになるという違いがあります。

 

ネパールカレーの特徴と種類


ネパール料理の特徴は、インド料理と中華料理とチベット料理の融合で、インド料理の味に近く、似ているものが多いです。

家庭料理のダルバート(ダル・バート・タルカリ)が有名。ダルは豆のスープ、バートは米飯、タルカリはおかずで主にカレー味の野菜、それにサーグという青菜の炒め物や、アツァールという辛い漬け物に薬味がつきます。

これは日本の定食のようなもので、家庭で食べる時は、日本人がご飯と味噌汁だけで済ますように、ダルとバートだけ、ということもあります。

この中のタルカリが、いわゆるネパールカレーに当たります。
ウコン、ニンニク、黒胡椒、ショウガ、唐辛子などのスパイスが代表的で、ガラムマサラも使われます。野菜は、ジャガイモやカリフラワー、ゴーヤなどが使われます。

一般家庭では、肉類はあまり使われませんが、高級店などでは、肉類が付きます。

 

ベトナムカレーの特徴と種類

ベトナム料理というと、フォーや生春巻きが有名で、カレーのイメージってあまりありませんよね?でも、ベトナムにもカレーはあります。特に、インドの影響が強い南ベトナムに広がり、「カーリー」と呼ばれています。

さらさらとしたスープのようなカレーで、辛さは控えめ。骨付きの鶏、アヒル、鴨などが使われ、ジャガイモやサツマイモで甘みを出します。様々なスパイスが配合されたカレー粉やカレーペーストに、レモングラスやスターアニス、シナモンなどを加え、ココナッツミルクで作られます。

南インドやタイのカレーに似ていますが、辛さが控えめという違いがあります。

 

カンボジアカレーの特徴と種類

カンボジアのカレーの特徴は、隣国タイカレーに似ています。ただ、唐辛子が伝わるのが遅かったこともあり、タイカレーほど辛くないという違いがあります。

魚をココナッツミルクとカレーペーストで味付けし、バナナの葉で包んで蒸したドライカレーのアモックや、レモングラス、カフェライムリーフ、エシャロット加えたカレーペーストに、ココナッツミルクと砂糖を入れたクメールチキンカレーといった種類があります。

また、フランスの支配下にあったことから、米飯以外に、フランスパンがカレーに添えられることもあります。

シンガポールカレーの特徴と種類

 

シンガポールといえば、フエダイの頭が丸ごと入った、フィッシュベッド・カレーが有名ですが、それだけではありません。シンガポールは、中国、マレー地域、インド、イスラムなど周辺の影響を受けていて、それぞれ異なる種類の料理があります。

フィッシュヘッド・カレーはインド出身の住人が考案したと言われ、赤唐辛子やレモングラス、エシャロット、カレーリーフ、ターメリックなどと煮た料理で、インド系の料理。

中華系やマレー系の料理もあり、その中でもカレーといえば、シンガポール独自のニョニャ料理、カリーカピタンも有名です。

ニョニャ料理というのは、中国から移住した男性と現地のマレー系女性の混血、中華系プラナカンの人々が作った料理で、中華の食材に、現地で使われるスパイスを取り入れたもの。

カリーカピタンは、ココナッツミルクで煮込んだチキンカレーで、タマネギの甘みとココナッツミルクのまろやかさが特徴です。レモングラスなどのハーブが使われ、辛みが控えめです。

 

まとめ

いかがでしたか?どの国のカレーにも特徴があって、様々な種類がありますね。

特に、東南アジアのカレーは、ココナッツミルクが使われるという特徴がありますが、国によってスパイスや具材、辛さに違いがありました。どれも、美味しそうですね。

食文化は、それぞれの国の風土や歴史によって作られていきます。そのため、「カレー」と言っても、似ているけれど少し異なるものから、全く異なるものまでいろいろな種類があるのです。

知れば知るほど、全部を食べ比べしたくなりませんか。いろいろと食べ比べて、是非、お気に入りのカレーを見つけてくださいね。

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