キンカンVSムヒ、それぞれの効果と使い分け!酷い虫刺されによく効くのはどっち?

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こんにちは!ライターのYokoです!

夏の風物詩と言えば…、
花火に海水浴、お祭りにかき氷!

そして忘れてはいけないのがの存在です!
ぷ~んという羽音や、刺された後の猛烈な痒みや腫れは本当に嫌なものですよね!

ところで、蚊に刺されたときに塗る市販薬といえば、あなたは何を思い浮かべますか?私がまずパッと思い浮かんだのは、「キンカン」と「ムヒ」です!物心ついたときから、家にはどちらかが常に置いてありました。

歴史も古そうなこの二つの薬。
蚊に刺されにときにより良く効くのは、一体どちらなのでしょうか?

今回はキンカンとムヒ、その有効成分による効果の違いや、より強力な効き目の商品、また、薬が手元にないときの対処法などについて解説していきたいと思います!

 

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目次

キンカンの効果と使い方

キンカンは、大正15年に金冠堂より発売されました。
社名の由来は、製薬研究所を創業した当時、朝鮮半島にて発掘された、古代王族の金の王冠の名にちなんでつけられたそうです。
当初はやけどをメインとする外傷の救急薬として売られていたようですが、後の行政の再評価により、現在その効能は、「虫刺され、かゆみ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫」に限定されています。

キンカンの有効成分は100ml中

・アンモニア水 21.3ml
・ℓ-メントール 1.97g
・ⅾ-カンフル 2.41g
・サリチル酸 0.57g
・トウガラシチンキ 0.35ml

 

メインの成分は「アンモニア」なんですね。
ところで「アンモニア」って本当に虫刺されに効くのでしょうか?
一昔前は、『蜂に刺されたらおしっこをかける』なんて言われていましたよね。
しかし、現在では、「アンモニア」の虫刺されに対する医学的根拠はないとされています。

今回は蚊にさされた場合に限定して調べていますが、蚊にさされて痒くなったり腫れたりするのは、蚊の唾液によるアレルギー反応です。
そして、「アンモニア」ではこの唾液を中和する事が出来ない為、蚊に刺された痒みには効果がないとの事…。

では、キンカンはどうして『虫刺されに効く』といわれているのでしょうか?

それは、「アンモニア」は痒みの原因そのものには作用しないものの、皮膚の熱を奪うという効果があります。また、「メントール」や「カンフル」も皮膚にスーッとした清涼感を与えます。反対に「サリチル酸」や「トウガラシチンキ」は血流を上げ患部を温かくさせる温感刺激です。この為、肩こりや腰痛等にも効果があるとされているのでしょうね。

これらの刺激が複合的に作用して、皮膚の神経を麻痺させ、痒みを感じなくさせるのです。

そのため、キンカンは一度塗って終わり、ではなく、乾いて麻痺が治まる前にまた塗り直す…、というのを何度か繰り返すと効果的なようです。
お馴染みのCMのフレーズ『キンカン塗って、また塗って…。』とは、こういう理由からだったんですね!

ただし、刺激を与えるものばかり入っていますから、皮膚の弱い人は、何度も塗り直す事でかぶれ等の症状が出る場合があります。様子をみながら使いましょう。

 

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ムヒSの効果と使い方

ムヒが誕生したのも、キンカンと同じく大正15年の事です。
日本で初めて「痒み止め」の効能を謳った軟膏として、池田模範堂が発売しました。他に比べるものがないほど優れた効き目という意味の無比=ムヒというのが名前の由来だそうです。

現在は改良され、クリームタイプの「ムヒS」と液体タイプの「液体ムヒS2a」があります。
クリームと液体では、その形状だけでなく有効成分にも違いがあります。

クリームタイプの有効性分は100g中

・ジフェンヒドラミン 1.0g
・グリチルレチン酸 0.3g
・ℓ-メントール 5.0g
・dl-カンフル 1.0g
・イソプロピルメチルフェノール 0.1g

 

「ジフェンヒドラミン」は痒みの原因である「ヒスタミン」を抑える「抗ヒスタミン剤」です。
グリチルレチン酸」と「イソプロピルメチルフェノール」は炎症を抑えます。キンカンにも入っていた「メントール」・「カンフル」は清涼感を与える、という事でしたね。

では、液体タイプの有効成分はというと、100ml中

・デキサメタゾン酢酸エステル 25㎎
・ジフェンヒドラミン 2.0g
・ℓ-メントール 3.5g
・dl-カンフル 1.0g
・グリチルレチン酸 0.2g
・イソプロピルメチルフェノール 0.1g

 

クリームタイプとの違いは、「デキサメタゾン酢酸エステル」ですね。
この「デキサメタゾン酢酸エステル」は、痒みや腫れなどの炎症を抑える「ステロイド剤」です!お馴染みのムヒにステロイド剤が入っているとは、ちょっとびっくりですね!

因みにステロイド剤の強さのランクの中でも一番弱いものだそうです。とはいえ、ステロイドですので、長期に渡って(目安として顔は2週間以内、その他の部位は4週間以内)使用しない等の注意が必要です。

ムヒはクリームタイプと液体タイプ、どちらも痒みのもとであるヒスタミンに直接作用するようですね。特に液体タイプはステロイド剤配合で、痒みや腫れを抑える効果がより期待できそうです。

 

痒みがひどくて治まらない!キンカンとムヒにはもっと強い効果のものもあります!

さて、これまでは一般的によく知られているキンカンとムヒSを紹介してきましたが、それじゃもの足りない!もっと強力に痒みを撃退したい!とうあなたの為に、効果の強い姉妹品を紹介したいと思います。

まずはキンカンの強力版から

【キンカンピラック】
【指定第2類医薬品】キンカンピラック 10g

楽天市場はこちら↓
【指定第2類医薬品】キンカンピラッククリーム 10g 

こちらは、「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」というステロイド剤が配合されており、普通のキンカンと比べて炎症を抑える効果が高く、特に「赤み」や「腫れ」が強い場合におすすめです!

ただし、ステロイド剤の強度でいうと、弱い方から2番目のランクという事ですので、説明書にある使用法を必ず守って下さい。

お次はムヒの強力バージョン

 

【ムヒアルファSⅡ】

【指定第2類医薬品】ムヒアルファSII 15g

楽天市場はこちら↓
【指定第2類医薬品】ムヒアルファSII 15g

こちらは、クリームタイプの商品で、抗ヒスタミン剤の「ジフェンヒドラミン」が「ムヒS」の2倍に増量されているということです!効き目の速さにこだわった商品だそうで、一刻も早く、この痒みをどうにかしたい!という場合におすすめです。

因みに「液体ムヒS2a」と同じステロイド剤も配合されているので、説明書に書いてある使用法をしっかり守って下さい。

【ムヒアルファEX】

【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX 15g

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【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX 15G

こちらはキンカンピラックと同じステロイド剤の、「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」が配合されています。痒みによる効き目が強いのが特徴で、蚊よりも質の悪いダニ・ノミ・毛虫等に刺された場合に使えます。

因みに私は、以前住んでいた賃貸マンションで「イエダニ」の被害に悩まされた事があります。「イエダニ」はネズミに寄生するダニなのですが、宿主であるネズミがいなくなると、人間のところまで血を吸いに来る、という質の悪い奴で、大家さんがネズミを駆除してくれたあくる日から、刺されるようになりました。その痒みはとにかく強烈で、蚊なんかとは比べ物にならなりません。その時にお世話になったのが、こちらの「ムヒアルファEX」です。

ステロイド剤配合という事で恐る恐るの使用でしたが、その効果は覿面!一瞬にして猛烈な痒みから解放されたのです。それからしばらくはこの「ムヒアルファEX」が手放せなくなりました。

こちらはもちろん蚊に刺されたときにも使用できます。痒みや腫れが特に酷くて我慢できない場合に使用するのがおすすめです。

「ムヒアルファEX」には液体タイプもあります。

 

【液体ムヒアルファEX】
【指定第2類医薬品】液体ムヒアルファEX 35mL

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【指定第2類医薬品】液体ムヒアルファEX 35ML

成分はほぼ同じですが、クリームタイプより清涼感があるようです。

どちらもステロイド剤配合ですので、用法をしっかり守って使用して下さい。

 

蚊に刺されたけど薬がない!そんなときの対処法

蚊に刺されたときに必ず薬が手元にあるとは限りませんよね。わざわざ買いに行くのも面倒…。だけどこの痒みはどうにかしたい!そんなときに手軽に出来る痒み対策を調べてみました!

1.温める
痒みの原因である蚊の唾液は、熱を与える事で分解されます。50度程度のお湯、またはドライヤーなどで15秒ほど患部を温めてみましょう。

2.酢やアルカリ性の洗剤で洗う
蚊の唾液により弱酸性になった患部を中和させることで、痒みや腫れをやわらげます。

3.冷やす
今回紹介したどの薬にも、必ず清涼感を与える成分がはいっていましたね。冷水保冷剤で患部を冷やすことで、一時的ではありますが皮膚を麻痺させ痒みを感じなくさせることができます。

上記3つはオーソドックスな対処法ですが、調べてみるとこんな変わった方法もありましたので、ご覧ください。

【蚊に刺されたときに、かゆみを10分で軽減出来ます】

どうでしょう?動画にあるような手頃な容器がないとできませんが、面白いので一度は試してみたいですね!

 

まとめ

今回はキンカンとムヒの成分の違いや、強力な姉妹品、また、薬がないときの対処法などについて調べてみました。

・キンカンは蚊の痒みのもとには直接作用しないが、様々な刺激で皮膚を麻痺させ、痒みを感じなくさせる。虫さされ以外にも肩こり、腰痛等に効果あり。

・ムヒSは抗ヒスタミン剤配合で、痒みに直接アプローチ。液体タイプはステロイド剤も入っていて、より効果が高い。

・キンカンとムヒにはより強力に痒みや腫れを抑える商品もある。どちらもステロイド剤配合のため、使用する際は慎重に。

・薬が手元になくても、身近にあるもので痒みや腫れをやわらげることは出来る。

蚊に刺された痒みは、掻けば掻くほど増しますし、腫れも酷くなってしまいます。
そうならない為にも、掻く前に薬を塗るのが一番!
自分に合った薬を自宅に一つ、外出用にカバンにも一つ入れておいて、蚊の痒みに負けずに快適な夏を過ごしたいですね!

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