こんにちは!ライターのYokoです!
白いご飯に温かい味噌汁は日本人のソウルフードですね!毎日食べても飽きません。
とはいえ、改まった席で和食を食べるとなると、心配なのがマナーです。
あなたは和食の正しいマナーをご存知ですか?
私は茶道を習っているので、箸の使い方くらいは心得ているつもりですが、料理ごとの細かい作法までは知らないことも多く、戸惑うことがあります。
そこで今回は、改まった席での和食のマナーについて調べてみました!
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目次
箸の使い方
まずは和食の基本、箸の扱い方についてです。細かい作法を知らなくても、箸さばきさえ押さえておけば、それらしく見えるものです。
箸は、取るときもおろすときも、三手で行います。
①まず右手で上から箸を取る
②左手で下から受ける
③右手を右端まで滑らし、下から箸を正しく持つ
以上が箸の取り方です。おろすときはこの逆。
実際に見た方が分かりやすいので、次の動画をご覧下さい。
【お箸の正しい取り方、置き方】
いかがでしょうか?美しいですね。ちょっと練習すればすぐに身についてしまいます。
次に、椀を持っているときの箸の扱いです。
①椀を両手(または右手)で取り、左手に乗せる。
②右手で箸を上から取り、箸先を左手の人差し指と中指の間(または小指と薬指の間)にはさむ
③右手を滑らし正しく持つ
ちょっと難易度が上がりましたね。次の動画で確認して下さい。
【器を持ったときのお箸の取り方】
椀を両手で取るか右手で取るか、また、どの指に挟むかなどは流派によって違うので、自分のやりやすい方を選べば良いと思います。
押さえておきたいポイントは
・椀を置いたまま食べない
・箸を握ったまま椀を取らない
以上2つ。これだけ気を付けていれば充分だと思います。
また、箸を使う上でのタブーもたくさんあります。ここでは、ついやってしまいがちな失敗をいくつか紹介しておきます。
【移り箸】
一度取りかけた料理を食べずに、他の料理に箸を移すこと。
【渡し箸】
食事の途中で箸を食器の上に渡して置くこと。
【迷い箸】
どれを食べようかと、料理の上を箸が泳ぐこと。
【探り箸】
器の中の料理を、手前、または上から取るのではなく、奥や下の方から探り取ること。美しい盛り付けを崩すことになるので×です。
【寄せ箸】
箸を使って器を手前に寄せること。
【刺し箸】
食べ物をつき刺すこと。例外的に、里芋などの滑りやすいものは、片方の箸で刺して、もう一方の箸ではさんで食べてもOKです。
【舐り(ねぶり)箸】
箸をなめること。または箸に付いた汚れを舐めとること。
以上のことは、家でもやらないようにしておけば、改まった席で恥をかく心配をしなくてすみますので、日頃から気を付けるようにしましょう。
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それぞれの料理の正しい食べ方
それでは、和食の中でも食べ方にちょっと注意が必要な料理について、その作法を見ていきたいと思います。
【焼き魚】
最近では、食べやすい切り身で出てくることの方が多いですよね。もし、姿のままの焼き魚が出てきたら、以下のポイントだけ押さえておけば大丈夫です。
・頭から尾にかけて食べる。
・上身を食べ終えてもひっくり返さないこと!中骨を外してから下身を食べる。
・臭み消しのレモンやすだちが添えてある場合は始めに絞り、『はじかみ』という生姜の場合は最後に食べる。
中骨を外すときなどは、手を使って大丈夫ですよ。骨や皮などは、お皿の端にまとめて寄せておきましょう。
口に入ってしまった小骨もできれば箸で口から出すのが好ましいですが、難しい場合は箸を置いて、手を使ってもOK。ただし口元は手で覆うようにして下さいね。
【吸い物】
蓋の取り方だけ気をつければ、難しいことはありません。手順は以下の通り。
①左手を添えて右手で蓋を取り、水滴は椀の中へ落とす。
②上に向けた蓋を一度左手に持ち替えて、また右手で持ってから置く。
少々厄介ですが、慣れてしまえば簡単です。
たまに食べ終わったら蓋を逆さにして椀に重ねる方がいますが、器に傷が付く恐れがあるのでNGです!蓋は元通りに戻しましょう。
【お刺身】
お刺身を食べる上で、押さえたいポイントは2つ
・ワサビは醤油に溶かず、刺身に直接のせる
・盛り付けを崩さないように、手前から食べていく
ちなみに、刺身に必ずついてくる『ツマ』にまるで手をつけない人もいるようですが、ツマには魚の生臭さを消す作用もありますので、次の料理を美味しくいただくためにも少しは食べましょう。
【煮物】
冷めないように蓋つき椀で出てくることが多いです。蓋の取り方はお吸い物のときと同じように。
大き目の椀なら置いたまま、小さめなら手に持っていただきましょう。
盛り付けを崩さないように、上に乗っているものから取るようにします。
また、具をかじって戻すのはみっともない行為です。一口では頬張るようになってしまう大きさの物は、椀の中で小さく切ってからいただきましょう。
【天ぷら】
天ぷらについてくる大根おろしやしょうがは、天つゆに溶いてしまって大丈夫です。
食べる順番は、やはり盛り付けを崩さないように手前から。また、煮物のときと同様、かじったものを戻すのはみっともないです。とはいえ、イカやエビなどは箸では切れませんよね。
この場合は、軽く手で口元を隠しながら、2~3口に分けていただきましょう。
【串物】
串にささった田楽やつくねなどが出てくると、ついうっかり串を持って口に運んでしまいそうになりますが、改まった席では、あらかじめ皿の上で串を外してから、お箸で一口ずついただきます。
料理を食べる順番は?
『懐石料理』というのは、お茶会の席でお茶をいただく前に出される、一汁三菜を基本とした料理です。一方、料亭や旅館、冠婚葬祭などで、お酒と一緒に供されるのが『会席料理』。
今回は、現在の和食の主流である『会席料理』を食べる順番について解説致します。
一品ずつ運ばれてくるスタイルの場合は、運ばれてきた順番にいただけば大丈夫です。お酒を楽しむのが目的なので、始めに酒の肴になるような軽いものが出てきて、徐々に腹にたまるようなものになっていき、最後にご飯と汁物、場合によってはデザートで締めくくられます。
お店によって多少の違いはあるかもしれませんが、基本的な順番は以下の通りです。
①前菜
②吸い物
③向付け(刺身)
④焼き物(基本は魚)
⑤煮物
⑥揚げ物
⑦蒸し物(茶碗蒸しなど)・酢の物
⑧ご飯、止め椀(基本は赤だし)、香の物(漬物)
実はこの順番でいただくと、血糖値の急な上昇を防ぐことができるんです。始めからお膳にある程度並んでいる場合も、上の順番を意識していただくと良いですね!
まとめ
今回は、和食をいただくときのマナーについてご紹介致しました。
・箸の扱いは和食の基本。『三手で取って三手で置く』をマスターしよう。
・料理の食べ方についても、それぞれにちょっとしたポイントがあるので、しっかり押さえておこう。
・会席料理を食べる順番は、健康に配慮された理に適った順番となっている。
今回改めて食事の作法について調べてみましたが、一緒に食べる方を不快にさせないためであったり、盛り付けを崩さないなど、食事を出していただいた方への心配りからきているものだと感じました。
とはいっても、食事は楽しく食べるのが一番!難しいことは考えずに、旬の食材で季節を感じながら、美味しくいただきましょう!
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