ライターのぽんたです。
生活していると、体から様々な臭いを発していますが、なかなか自分の臭いって気付かないですよね。
その中のひとつに口臭がありますが、あなたは普段どのくらい自分の口臭を意識していますか?
実は私の家族に、ちょっと口臭が気になる人がいて、それとなく口臭を指摘したことがあったのですが、「私の場合、どんな口臭をしているんだろう」と、ふと気になったことがありました。
後日、家族は早速口臭対策グッズを買ってきていたものの、残念ながら改善しているようには思えませんでした。このように、口臭は本人が自覚するには難しいですし、原因の特定もしづらいイメージがあります。どうすれば治るのでしょう?
今回は、そんな口臭について調べてみました。
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目次
口臭を治す方法
口臭は、主に「生理的口臭」と「病的口臭」の二つに分けられ、種類や発生源が違っています。
【生理的口臭とは?】
「誰にでもあるにおいで、起床直後(起床時口臭)、空腹時(飢餓口臭)、緊張時(緊張時口臭)は特に口臭は強まります。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるためです。」
臭いのもとになる「揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)」とは、口の中にいる菌が、はがれた粘膜や、死んだ菌などのたんぱく質成分を分解して、腐敗することで発生します。
生理的口臭を治す場合、次のような方法があります。
◆唾液をよく分泌させる
・食品をよく噛む
・梅干し、レモン、ガム、キャンディーを食べる
・水分をよく摂ること
などの方法があります。唾液には、口の中の中和作用や自浄作用、口臭を抑えてくれる役割があります。
◆うがいをする
1日に3回うがいをするだけで、口の中の細菌の増殖を抑えることができるといわれています。中には、食用の重曹でうがいをする方法もあるようです。口の中は元々アルカリ性なのですが、ものを食べることで、酸性になります。重曹は弱アルカリ性なので、口の中をアルカリ性に戻してくれる働きがあるのですね。使う場合は、くれぐれも工業用の重曹を使わないように注意してください。
◆ブレスケア商品を使う
サプリメントやマウスウォッシュなどがあります。根本から治すことはできませんが、「すぐに口臭を消したい!」時に使うといいでしょう。
さて、一方で病的口臭はどんな口臭でしょう?
【病的口臭とは?】
「鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(しこう)『歯の周りに付く細菌の固まり』、歯石、舌苔(ぜったい)『舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり』、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。 」
対処法としては、次のような方法があります。
◆歯のケアを心がける
口臭の原因のひとつは、口の中のプラーク(歯垢)です。プラークをきちんと除去できていないことが、虫歯や歯周病に、強いては口臭に繋がっています。また、歯周ポケットに歯周病の原因菌が入り込むことで、口臭を発生します。プラークの除去には、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助器具を使うと効果的です。
◆舌苔(ぜったい)を除去する
舌苔とは、舌の表面にある白っぽいもので、細菌や食べかすなどでできています。舌専用のブラシを使って取りましょう。
◆病気を特定する
口臭の原因となる病気を特定し、病気を治すことで口臭も改善します。
それぞれの口臭ごとに、これらの方法を試してみるといいでしょう。
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口臭の原因について
口臭の主な原因は、唾液の分泌が少ないことや、虫歯や歯周病だと紹介しましたが、さらにもう少し、口臭の種類ごとに発生源を探ってみましょう。
【生活習慣からくる口臭】
◆喫煙
主に、タールやニコチンが原因です。個人的に、タバコによる口臭は、染みついたように取れないイメージがあります。
◆コーヒーなどの利尿作用がある飲み物
水分を体外に排出すると唾液も薄くなり、口臭も強くなってしまいます。食後に飲む分には問題ないのですが、唾液が少なくなっている状態(ストレス時など)では、避けた方がいいでしょう。
◆においの強い食べ物
一般的に、にんにく、キムチ、ニンニク、ラッキョウ、ネギ、アルコールなどがあります。これらは、食べた後も呼気として肺から臭いが出るため、なかなか臭いが取りにくい特徴があります。
◆自臭症
口臭の原因とは少し違いますが、思い込みによる一種の神経症で、自分の臭いに敏感になりすぎてしまうといった症状があります。
【内臓疾患からくる口臭】
内臓によっても、口臭には様々な臭いがあります。
◆肉の腐敗したような臭い
呼吸器系、消化器系、耳鼻咽喉系など。
◆アンモニア臭
肝機能障害、腎機能障害など。
◆卵が腐ったようなにおい
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など。
◆刺激臭
逆流性食道炎など。
他にも、便秘やピロリ菌が原因で口臭になることもあります。ピロリ菌の場合は、ピロリ菌除菌治療をすることで、口臭が解消されるようです。
こうやって見ると、口臭は体の悪い部分を教えてくれるバロメーターでもあるのですね。
口臭をチェックする方法
これまでのことから、次に該当する場合は口臭を疑った方がいいでしょう。
・舌苔(ぜったい)がやたらと白い
・内臓疾患を持っている
・普段から臭いの強いものを食べる
・タバコを吸う
でも、分かっていても自覚症状がないのが口臭。一人でも簡単に口臭が確認できる方法はあるのでしょうか?
◆息を一箇所に密閉する
コップやビニール袋などを用意して、中に息を吹きかけて密閉します。別の新鮮な空気を吸ってから、中の空気を嗅ぐ方法です。
◆手をなめる
自分の手をなめてみて、唾液が乾いてきたところで嗅いでみる方法です。
◆プラーク(歯垢)や舌苔(ぜったい)で確認する
臭いの元であるプラークを、歯間ブラシやデンタルフロスなどで取ったり、舌苔を専用のブラシに取ってみて、嗅いでみる方法です。
◆人に嗅いでもらう
家族や親しい友人などに嗅いでもらって、判定してもらいます。
◆市販の口臭チェッカーを使う
ただし、口臭チェッカーは「くさい」という意味で反応する物ではありません。たとえいい臭いでも、臭いが強ければ反応してしまいます。臭いの種類の区別がつかず、強い臭いに反応してしまいます。歯磨きなどをした後は避けて、朝起きたばかりの時などにしてみましょう。
原因が分からず悩まれている方には、もっと専門的に口臭検査をしてくれるところもあります。
◆歯科医院、口臭外来で診断してもらう
主に、歯周病専門の医師が担当されるようです。口臭測定器で測り、最終的な判断は医師が行います。原因の特定ができたら、歯周病が原因なら歯科、内臓ならば内科へと紹介されるようです。
専門的な機関で測定してもらうと、精神的にも楽になれますよね。
口臭を予防する方法
普段から生活の中で心掛けることでも、口臭を予防することができます。
◆リラックスする時間を持つこと
リラックスすること=副交感神経を優位にさせることですね。副交感神経が優位になると、唾液の分泌が増えるので、口臭予防になります。例えば、入浴でリラックスするには、ぬるめのお湯(38度~40度)が効果的だといわれています。お風呂に入った後は、30分から1時間半後ぐらいに寝るのが一番ですね。
こ
◆水分をよく摂るようにする
水分を摂ると、唾液の分泌がよくなります。ジュースなど甘い飲み物だと血糖値が上がってしまったり、コーヒーだと利尿作用があるので、注意しましょう。
◆普段から歯磨きを心がける
病的口臭の中でも、「病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり」といわれるほどですから、一番すぐにできる口臭予防ですね。
こちらの動画では、口臭予防に役立つちょっと意外な方法などが紹介されています。
現在、口臭に悩まれている方は、少しずつ生活の中に取り入れてみてはどうでしょうか。
まとめ
◆口臭を治す方法について紹介しました
・生理的口臭の場合は唾液の分泌量を増やすなど
・病的口臭の場合は、口臭の原因となる病気を改善する
◆口臭の原因について紹介しました
・生活習慣(喫煙、コーヒーなど)や、内臓疾患(肝機能障害、胃炎など)が口臭の原因
◆口臭をチェックする方法について紹介しました
・息を一箇所に密閉する方法や、歯科医院、口臭外来で診断してもらうこと
◆口臭を予防する方法について紹介しました
・普段からリラックスする時間を持つことや、歯磨きを心がけること
「スメルハラスメント」の言葉があるように、現代において、臭いは死活問題でもあります。しかも、誰かに言われた「口臭するよ」を引きずり続けて、せっかくの楽しい時間も台無しになってしまうことがあります。
でも、口臭に対してちゃんと対処できていれば、基本的に怖がる必要はないんだ、と思えるようになりました。
「口臭は誰にでもあるものだ」と知って、正しい知識と正しい対処法で、口臭と付き合っていきましょう。
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