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俳句の作り方のコツ!季語とは何か?初心者でもわかる簡単解説!

投稿日:2017年12月8日 更新日:

こんにちは!ライターのtenniscatです!

この記事はこれから趣味で俳句を始めようとされている方であったり、あるいは始めてみたけれどつまずいてしまっている方にピッタリな内容をお伝えします。

「俳句は初めてだけれど、人に見せられるような作品を作れるだろうか・・・」

なんて心配は、いりません!

限りなく広がる表現を形作るコツをお伝えしますよ!

サクッとここで俳句の基本を学んだら、あとは自分の感性に身を任せるだけです。

俳句とはすなわち自由な世界です。

私は詩を書くことがありますが、俳句の世界もまた魅力的で素敵です。

私は俳句を学んだことで日本語の表現の美しさや奥深さを改めて考え、感じることができました。

自分を表現することにおいて、俳句という切り口はあなたの世界を一層広げてくれるものとなるでしょう。

その素敵な世界を、一緒に覗いていきましょう。

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目次

俳句の作り方のコツ

俳句を俳句たらしめている基本的な型からチェックしていくことにします。
その良いお手本として、ここでは松尾芭蕉の詠んだこちらの俳句を挙げます。

古池や蛙飛びこむ水の音 ふるいけや かわずとびこむ みずのおと
季節は春。古い池があって、そこにカエルが飛び込んでいった。
その瞬間、ポチャンと水の音が辺りに響いた。

いかがでしょうか。
見覚えがありますでしょうか。
もしくは、”聞き覚え“があるでしょうか。

こちらが俳句の基本です。

・五・七・五の十七文字である。
・季語が含まれている。

ここに詠み手によってさまざまなアレンジがされていくわけですが、この芭蕉の俳句にはどんな表現が盛り込まれているのでしょうか。

1.言葉にリズム(拍子)があります。
すっきりと17字で表現していることから、洗練された味わいを持つ。

2.季語がある。
ここでの季語は蛙。季節は春です。

3.「切れ」の表現。
「古池や」+「蛙飛び込む水の音」と区切りを入れることで作者の意図を可能な限り明確に、そしてより豊かな世界を表現することに成功しています。
古い池という場面をいったん提示しておいて、躍動感のある蛙で動きをつけた。
(五七と五での表現もある)

4.五感で迫ってくる
この俳句には味覚こそ読み取れませんが、その他4つの感覚を刺激する表現がなされています。
自分が森や林のなかにある古い池の前にいて、(それは苔むしているかもしれません)その淵にカエルがいるところを見かけた。
すると、そのカエルは得意のジャンプでもって池に飛び込んでいった。
ポチャン。水が跳ね上がり、しぶきが飛ぶ。音が辺りに響いていた。
とてもとても、臨場感のある俳句です。

5.動きがある
この俳句の動きは3つあります。
1つは、池の前にいる自分。蛙を見ています。
そして、池に飛び込む蛙。
この2つのキャラクターが作用しあって、こんなにも短い言葉の世界の中に動きの対流を起こしているのです。
そして3つめの大きな動き。それは、切れを挟んでから季語を読んだところにあります。
「古池や」ではどの季節かわかりませんが、その後に登場する蛙によって季節が春だとわかる。そして次の瞬間には飛び込まれてしまう。
ダイナミックです。

良く知られた芭蕉の俳句でしたけれど、こんなにも読みどころがあるのですね。
お手本とするべきコツを分解して解説しましたが、正直これはかなりの難易度であります。
ですから、これを理想と置いたうえで自分自身の作品をとにかく書いてみる。
自分の心が動いた瞬間を感じて、そのとき起きた物事を書き出してみる。
それをこの形に、パズルのように当てはめていけばいいのです。

こちらの動画で俳句の作り方をわかりやすく紹介しています。

【こども俳句教室(草地小学校)】

この動画の対象は子供となっていますが、大人の初心者の方にとっても非常に参考となる内容となっています。

これを踏まえてもうひとつコツをお伝えします。
それは、自然に帰ることです。
現代のようにハイテク化された社会を生きる人間も、やはり動物の仲間であり自然に生きるものです。
自然を感じ、自然と遊びましょう。
自然の空気を吸って深呼吸しましょう。
きっと何かが心に浮かんできます。
それが、俳句作りのきっかけとなるのです。

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俳句に使われる季語とは何か?

俳句は、五七五の十七音(基本)の定型中に季語入れることによって成立します。
そして季語とは、春、夏、秋、冬、新年の五つの季節を象徴的に、端的に表す言葉のことを言います。

例えば芭蕉の「蛙」は春を表します。
そこからは冬眠から目覚めてきた動物が活動を始めることや新たな生命の誕生などが連想されますね。
また、蛙の基本的な色である「緑」と春のイメージである「緑」が重なったり。
季語の使い方を工夫してみると、さまざまな要素がつながり合って素敵な世界を作り上げることも可能となるのです。

俳句はとても短い作品です。
ですが、この季語を入れることによってそこから深く広がっていく世界や、情景を取り入れることで作品に深みが増すということをしっかりおさえてさえいれば、十七で構築された世界観とは思えないほどの作品が出来上がります。

それぞれの季語についてはこちらを参照してください。

参考サイト:現代俳句データベース

季語が見やすく整理されているため、初心者にも使いやすいサイトです。

俳句、川柳、短歌それぞれの違い

俳句、川柳、短歌
これらは、それぞれ聞いたことがある。
けれど、なにが違ってどこで線を引いてるのかなんてわからない・・・。
というのが実情だったり。
この機会にぜひチェックしていきましょう!

・字形

俳句:五・七・五の十七文字 定型詩(文字数が厳密に決まっている詩のこと)
短歌:五・七・五・七・七の三一文字 定型詩
川柳:五・七・五の十七文字 定型詩

字形に関しては短歌の字数が多いということのみ。
俳句と川柳は同じ形をとるものが多いです。

・季語の有無

俳句:ほぼ必須
短歌:なくても良い
川柳:なくても良い

短歌も川柳も原則入れる必要はありませんが、挿入することができればそれはそれで味わいのある作品になりそうですね。

・それぞれの特徴

俳句:自然や四季を歌うものが多い。ありのままの自然の姿を描きだす
短歌:自分の身の周りのこと、家族への愛情や恋などを歌ったものが多い
川柳:話し言葉の口語体が一般的。人間模様や社会風刺を題材にする。

ここにきっぱりと3つの似た者同士が別れました。
俳句と川柳はその形ゆえに混同され誤解されてしまうことも少なくありませんが、作品の方向性さえつけておけばそのリスクも減りますね!
俳句として認められ、独立したものの作り方のコツは自然に入っていくこととなります。

短歌の作り方についてはこちらで詳しく書かれているので、参考にして下さい。

[blogcard url=”https://gimon666.com/archives/3549″]

川柳の作り方についてはこちらで詳しく書かれているので、参考にして下さい。

[blogcard url=”https://gimon666.com/archives/4018″]

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、初心者でも分かるということを前提として
・俳句の作り方のコツ
・俳句に使われる季語
・俳句、短歌、川柳の違い
についてご紹介しました。

俳句の持つ面白さと作ることの楽しさ、そして喜びは現代においてもまだまだ健在です。
自分の心に浮かんだ感情をくみ取り、形にできたときの感動をぜひ味わってみてください。

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