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「緑茶」と「ほうじ茶」今さら聞けない違いについて!健康に良いのはどっち?

投稿日:2017年12月9日 更新日:

どうも、ライターのmarukoです。

つい先日、飲み物を買うためにコンビニに立ち寄ったのですが、並んでいるお茶をみていて、ふと疑問に思ったことがあります。「緑茶」と「ほうじ茶」って見た目や味、香り以外に何が違うんだろう...と。

この違いについて、今まであまり考えたことがなかったのですが、意外とよく知らない人って多いのではないでしょうか?そこで、今回は緑茶とほうじ茶について色々と調べてみました。緑茶とほうじ茶の違いを知りたい人、それぞれどんな効果や効能があるのか気になるという人はぜひチェックしてみてください!

※今回の記事では、緑茶=煎茶(せんちゃ)として紹介していきます。煎茶は、緑茶の中で最もよく飲まれている代表的なお茶であり、日本人にとってとても馴染みの深いお茶です。

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目次

緑茶とほうじ茶の違いは?

製造工程が違う!
緑茶とほうじ茶の製造工程には、違いがあります。
簡単に言うと、茶葉を「蒸す」「揉む」「乾燥させる」という3つの工程を踏んだものが“緑茶”です。そして、この3つの工程の後に「焙(ほう)じる」という工程を踏んだものが“ほうじ茶”となります。「焙じる」とは、「焙煎(ばいせん)する」「炒る」という意味で、ほうじ茶には茶葉を高温で焙煎するという工程があります。つまり、“緑茶”を高温で焙煎したものが“ほうじ茶”であり、この工程でほうじ茶特有の香りが生まれるんです。

成分が違う!
緑茶とほうじ茶では、含まれている成分にも違いがあります。
緑茶にはお茶の代表的な成分であるカフェイン、タンニン(カテキン)が豊富に含まれています。ほうじ茶は、これらの成分の含有量が緑茶に比べると少なく、うまみ成分のテアニン、リラックス効果が期待できるピラジン等が含まれています。

味や香りが違う!
緑茶は、独特の渋みと程よい苦み、そして爽やかな香りが特徴的です。これは、先ほど紹介した緑茶に含まれる成分と関係しています。渋みのもととなるタンニン(カテキン)、苦みのもととなるカフェインが緑茶には豊富に含まれているため、あの独特な味わいが生まれます。一方ほうじ茶は、渋みや苦みが少なく、すっきりとした味わい、そして香ばしい香りが特徴的です。タンニン(カテキン)、カフェインの含有量が少ないほうじ茶は、渋みや苦みが抑えられ、さらに高温で焙煎する製造工程を踏むことで香ばしい香りが生まれているんです。

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緑茶とほうじ茶の効能は?

緑茶とほうじ茶の効能や効果を調べてみると、「こんなにもあるの!?」とびっくりしてしまうほど本当に沢山の効能や効果があることが分かりました。なので、緑茶とほうじ茶に含まれる成分からみた、効能や効果について紹介していきます。

・緑茶の効能・効果

・タンニン(カテキン)
抗酸化作用 抗ガン作用 殺菌作用 抗ウイルス作用 抗アレルギー作用 消臭効果 虫歯予防
・カフェイン
覚醒作用 利尿作用 強心作用 解熱鎮痛作用 疲労回復
・ビタミンC
抗酸化作用 免疫力向上 風邪予防 美肌効果

・ほうじ茶の効能・効果

・テアニン
リラックス効果
・ビタミンC ビタミンE
抗酸化作用 免疫力向上 風邪予防 美肌効果
・ピラジン
リラックス効果

緑茶とほうじ茶のメリットとデメリット

緑茶のメリットとデメリット

メリット
・ダイエット効果が期待できる
脂肪の吸収を抑えるタンニン、脂肪燃焼をサポートするカフェインが多く含まれる緑茶にはダイエット効果が期待できます。

・虫歯・口臭・風邪の予防
抗菌・消臭作用のある緑茶は虫歯予防や、口臭予防の効果もあります。風邪やインフルエンザの予防として、緑茶を飲む以外にも、水の代わりに緑茶で「うがい」をしてもその効果が期待できるようです。

風邪やインフルエンザが流行する時期、暖房が効きすぎた場所で仕事をしていると、のどが乾燥しますよね?そんな時の水分補給として緑茶を飲むと、のどを潤してくれるだけでなく、風邪菌の増殖を防ぐ効果も期待できます。さらに休憩の合間に緑茶で「うがい」をすれば風邪・インフルエンザの予防はばっちりですね。

私自身も風邪やインフルエンザが流行する時期には、緑茶をマイボトルに入れて持ち歩いてみようと思っています。こちらの動画では、マイボトルに入れる「水出し緑茶の作り方」を紹介しています。なんと急須を使わずに、簡単にできちゃうみたいです!

【マイボトルに入れる「水出し緑茶」のおいしい作り方 -伊藤園-】

気になる人はぜひチェックしてみてください!

デメリット
・カフェインの副作用
カフェインには覚醒作用があるため、中枢神経が刺激され、寝つきが悪くなったり、眠りの質が下がったりと不眠を引き起こしてしまう可能性もあります。カフェインは体内で分解されにくいため、カフェインを摂取すると、その作用は長時間持続すると言われています。妊娠中の方のカフェイン摂取は、胎児へ悪影響を及ぼす可能性もあるようなので、特に注意が必要です。

・脱水症状を引き起こす可能性も
緑茶を飲みすぎた場合、カフェインの利尿作用によって体内の水分が失われ、水分を摂取しているにも関わらず脱水症状になる可能性もあるようです。

・貧血を引き起こす可能性も
緑茶を飲みすぎた場合、カフェインやカテキンの過剰摂取によって鉄分の吸収が抑制され、貧血になる可能性もあるようです。

ほうじ茶のメリットとデメリット

メリット
・リラックス効果が期待できる
ほうじ茶には、血流をよくし、さらにリラックス効果も期待できる“ピラジン”という香り成分が豊富に含まれています。煎茶にもこのピラジンは含まれているのですが、茶葉を焙煎ときの熱によってピラジンは増えるので、より多くのピラジンがほうじ茶には含まれているんです。さらに、ほうじ茶に含まれる“テアニン”といううまみ成分は、人間がリラックスしている状態の時に脳が分泌する「α波」を増やす効果があるとも言われています。つまり、ホッと一息つきたいときにはピッタリな飲み物なんです。

・緑茶よりもカフェインが少ない
特に、妊娠中の方は、胎児への影響を考えて、緑茶よりもカフェインが少ないほうじ茶を選んで飲まれるようです。

デメリット
・少ないとはいえカフェインが含まれる
緑茶に比べるとカフェインが少ないことは事実ですが、それはメリットとも、デメリットとも言えます。少しといえども、ほうじ茶にカフェインが含まれていることは事実です。なので、飲みすぎるとカフェインの副作用が出てくることもあります。

まとめ

今回は「緑茶」と「ほうじ茶」の違いについて紹介しました。

主な違いは①製造工程②成分③味と香りの3つでしたね。
タンニン、カフェイン、ビタミンCが多く含まれている緑茶と、テアニン、ビタミンC・E、ピラジンを多く含むほうじ茶。それぞれの成分ごとに効果や効能も見ていきました。緑茶にはダイエット効果や虫歯・風邪の予防といったメリットもある一方で、カフェインの副作用には十分注意しておかなければなりません。そして、ほうじ茶は緑茶に比べカフェインが少なく、リラックス効果が期待できますが、少ないながらもカフェインが含まれているので、飲みすぎには注意しましょう。

今回、緑茶とほうじ茶の違いについて調べていく中で、私自身初めて知ったことが沢山あって、お茶の奥深さをとても実感しました。あなたはどうでしたか?緑茶とほうじ茶以外のお茶についても気になったという方はぜひ調べてみて、それぞれのお茶の奥深さを味わっていきましょう。

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