こんにちは!ライターの松子です。
“短歌”と聞くと、格式があって難しそうと思いませんか?
ですが、学校で短歌を習うこともあります。
国語の授業の一環だったり、宿題として出されることもあるかもしれません。
そうではなくとも、短歌は感受性を高めたり、自分の思うことを表現する方法の一つとして、心を成長させることにも繋がります。
この記事を読んでいるあなたは、短歌はどう作るのかを知りたいという人ですよね。
自分で短歌を作るのにはもちろん、子どもに「教えて」と頼まれたのだとしたら、まずは理解することから始めなければなりません。
筆者は書くことが好きな人間で、学生時代も国語の授業が一番好きな子どもでした。
成績も良かったほうです。
ですが、読むものはともかく、自分で作るとなると困ってしまったことがなかったわけでありません。
そして大人になった今、あえて勉強をしたいと感じることが多くなってきました。
今回はあなたと一緒に、“短歌”を学んでいきたいと思います。
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目次
短歌のルールについて
まずは短歌の基礎的なルールを知ることから始めましょう。
ルールと聞くと難しく聞こえてしまうかもしれません。
ですが、難しいことではないのです。
◇文字数と数え方
短歌は、5・7・5・7・7の定型詩。
つまり、合計31文字で作ることが基本です。
数え方は音で数えるので、文字数が決まっていると考えるよりリズムが決まっている、と考えたほうがいいかもしれません。
つまり、「青い空」は書くと3文字ですが、読み方(音)は「あおいそら」なので、これで5文字と数えます。
さらに、「っ」・「ゃ」・「ゅ」・「ょ」が入る場合の数え方もあります。
すべて小文字ではありますが、それぞれ数え方が異なるのです。
・っ(促音)
この「っ」は1文字として数えます。
つまり、葉っぱ(はっぱ)は3文字ということですね。
・ゃゅょ(拗音)
この「ゃ」・「ゅ」・「ょ」は、これだけでは1文字として数えません。
前の音とセットで1文字として数えます。
分かりやすく例を挙げてみますね。
たとえば牛乳(ぎゅうにゅう)なら、「ぎ・ゅ・う・に・ゅ・う」と数えるのではなく、「ぎゅ・う・にゅ・う」と数えます。
つまりこの場合、牛乳(ぎゅうにゅう)は4文字ということになります。
・「っ」と「ゃ・ゅ・ょ」両方が入っている場合
ややこしく感じますが、やり方は同じです。
「っ」は1文字、「ゃ・ゅ・ょ」は前の言葉とセットで1文字と数えます。
たとえば作曲(さっきょく)という言葉。
これは「さ・っ・きょ・く」と数えるので、4文字です。
・長音
たとえばチョーク(ちょーく)という言葉。
ここで使われる「ー」が長音です。
長音は1文字として数えます。
なので、この場合は「ちょ・ー・く」となり、3文字というわけですね。
◇字余り
短歌は5・7・5・7・7の合計31文字が基本ですが、最後の部分は1文字くらいはみ出しても可となっています。
つまり、5・7・5・7・7の最後の7文字が、8文字でも良いということ。
ですが基本は31文字ですし、字余りはあくまでも許容範囲ではある、という意味です。
なので、31文字になるように作るのがいいでしょう。
ちなみに、逆に1文字少ないというのは良くないので、ここは気をつけておきたいポイントですね。
◇季語
季語とは字の通り、季節を表す単語のことです。
5・7・5のリズムで作る俳句には、この季語が必要ですが、短歌にはその決まりはありません。
雰囲気作りに入れてみる、というのもアリかもしれませんね。
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短歌の作り方!テーマの選び方は?
ルールが分かったところで、実際に作ってみましょう!
それには、まず作品のテーマを決めることから始めます。
テーマと言っても、堅苦しいものではありません。
たとえば春の歌、夏の歌という季節をテーマにする。
海や山など、風景をテーマにしてもいいでしょう。
変わりダネとしては、恋をテーマにするのもおもしろいですね。
短歌とは古くは和歌のことなので、あの百人一首も5・7・5・7・7のリズムで作られています。
そして、一番多いのが恋の歌。
目に映ったものだけではなく、自分の感情を込められるものをテーマに選ぶこともオススメですよ。
こちらの動画では、恋をテーマにした短歌動画です。
一口に“恋”というテーマを決めても、解釈はたくさんあるということがよく分かります。
【短歌動画 恋編 その1 100506】
ぜひ一度チェックして、短歌の雰囲気を掴んでみてくださいね。
短歌の作り方!言葉の選び方は?
次に大切なことは、どんな言葉を使えばいいのか?ということですね。
嬉しいことに、日本語はとってもバラエティーに富んだ言語です。
テーマが決まったら、そこから連想できるキーワードをどんどん書き出していきましょう。ここで重要なポイントになるのは、“思いついたことは全部メモしておく”ということです。
ひらめいたものの、「これはあんまり関係ないかも……」と捨ててしまうのはもったいない!
関係なさそうなキーワードでも、作っているうちに「あっ!これだ!」となる可能性は大いにあります。
なので、思いついた言葉はすべてメモしておきましょう。
個人的には、辞書で類語を探すという方法もオススメです。
たとえば、【真っ白】という言葉、表現を使いたいとしましょう。
辞書で“白”の類語を調べると、白色(はくしょく)や雪白(せっぱく)なんて言葉が出てきます。
これはどちらも“雪のように白い”ことを表しています。
「真っ白い」でも、もちろん良いのですが、これを「白色の」「雪白の」にしてみると、なんだかカッコよくなった気がしませんか?
挙げた例のように、使いたい言葉や表現は、探してみると他の言葉で言い換えることができることもあります。
まず思いついた言葉をメモして、その後に別の表現はないかな?と探してみると、カッコイイ類語が見つかるかもしれませんよ。
まとめ
最後の仕上げとして、これまでご紹介したことをまとめていきましょう。
◎短歌のルール
まずは短歌として成り立たせるため、ルールを理解することが必要です。
この基本をしっかり押さえておきましょう。
◇文字数と数え方
合計31文字で作るのが基本。
数え方は書いた時の文字数ではなく、読んだ時の音の数です。
【例】青い空(あ・お・い・そ・ら)→5文字
「っ」と「ゃ・ゅ・ょ」と「ー」の数え方は以下の通りです。
・「っ」は1文字として数える
【例】葉っぱ(は・っ・ぱ)→3文字
・「ゃ・ゅ・ょ」は前の文字とセットで1文字と数える
【例】牛乳(ぎゅ・う・にゅ・う)→4文字
・「ー」は1文字と数える。
【例】チョーク(ちょ・ー・く)→3文字
◇季語
短歌に季語は必須ではありません。
ですが、雰囲気作りに入れてみるのもいいかもしれません。
◎テーマの選び方
季節や風景をテーマにするだけでなく、自分の思いをテーマにすることもいいでしょう。
なるべく自分が感情を込めやすいものを選ぶと、作りやすくなるはずです。
◎言葉の選び方
決めたテーマに関係する(連想した)言葉・思いついた言葉はすべてメモしておきましょう。
使いたい言葉を辞書で調べ、類語を探すのもオススメです。
こうして作り方を知ってみれば、初めに感じた難しさがちょっと減った気がしませんか?
気を張るよりも、リラックスしていたほうが、より多くのことを素直に受け入れられるはず。
ルールはこれでバッチリ!
次は、心のままに書いてみることですね。
筆者もチャレンジしてみたいと思います。
ご紹介したことを活かして、ぜひ素敵な作品を生み出してくださいね!
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