こんにちは、ライターの佐藤結衣子です。
秋になると、公園などでどんぐりを見かけるようになります。
どんぐりは、子供にとって宝物。見つけると、大喜びで拾いますよね。
私にも子供がいて、もう少し大きくなったら、キラキラと目を輝かせてどんぐり拾いをするのかな……と成長が楽しみです。
でもどんぐりって、いろんな大きさや形がありますよね。
どんな種類があってどう見分けるのか、いつ頃から拾えるのか、どこで拾えるのかなど、気になります。
そこで今回は、どんぐりの種類と、拾える時期や場所について調べてみました。
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目次
どんぐりってどんな種類があるの?どんぐりの種類一覧
どんぐり、というのはブナ科の果実の総称で、漢字で書くと「団栗」。皮が堅く、殻斗(かくと)に覆われているのが特徴です。
秋の味覚、クリもブナ科クリ属なのでどんぐりの1つですが、ブナ科の中でクリだけが広く食用されていることもあり、どんぐりには含まない場合もあります。果実の構造は同じで、クリの場合、イガが殻斗に当たります。
クリも含めて、日本には固有種として22種類のどんぐり(ブナ科の植物)があります。でも、22種類も覚えるのは大変ですよね。ですが、この22種類の中には、特定の地域にしかないものや、高所でしか見ないものもあります。
つまり、通常のどんぐり拾いには、よく見かけるものだけを覚えればいいのです。
まずは、少し長いですが、こちらの動画をご覧ください。
よく見かけるどんぐり6種類と、どんぐりに似ているトチの実の合計7種類について、特徴と見分け方を解説しています。
【ドングリの見分け方】
この他、動画には出てきませんでしたが、よく見かけるどんぐりの種類に「アベマキ」があります。クヌギと区別がつき難いのですが、果実が楕円形で、先端が尖っているのが特徴。また、クヌギは先端にくぼみがあります。
まとめると、こちらの表の通りになります。
それぞれが特徴的で、8種類(どんぐりは7種類)くらいなら、何とか覚えられそうな気がしませんか?
まずは、よく見かけて見分けやすいものを覚えておき、それ以外のものを発見したら、その都度、お子さんと一緒に調べてみると、面白いのではないでしょうか。
またこの他、どんぐりには交雑種もあります。例えば、クヌギとアベマキが交雑したものはアベクヌギと言われ、クヌギとアベマキの中間の特徴を持ちます。
どちらとも区別がつかないと思ったら、交雑種かもしれませんね。
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どんぐり拾いはいつ?拾える時期と種類一覧
それでは、どんぐりが拾える時期はいつなのでしょうか?
秋といっても、残暑厳しい9月なのか、冬が目前に迫って冷えこむ11月なのか……どんぐりには種類がたくさんありました。つまり、種類によって拾える時期は様々です。
ここでは、拾える時期を早い順にまとめてみました。
・9月中旬頃~ :マテバシイ
・9月下旬頃~ :スダジイ
・10月上旬頃~:クヌギ、アベマキ
・10月中旬頃~:コナラ、シラカシ
・10月下旬頃~:ツブラジイ
・11月上旬頃~:アラカシ
拾える期間は、種類によって1ヶ月程度のものもあれば、4ヶ月近く拾えるものもあります。とはいえ、どんぐりは自然のもの。地域や、その年の気候などによって、時期がずれる場合もありますので、あくまで参考にしてください。
なお、マテバシイ、スダジイ、クヌギ、アベマキ、ツブラジイは、実が成るのに2年かかります。昨年、たくさん落ちていたからといって、同じ場所に行っても見つからない場合があるので、注意してくださいね。
また、あまりに早い時期に落ちているどんぐりには、注意が必要です。それは、自然に落ちたものではなく、虫によって落とされたからです。そのため、中から虫が出てくる、なんてこともあるので、気を付けてください。クヌギには虫が多く、実が硬いマテバシイには虫があまりいないようです。
どんぐりはどこで拾う?拾える場所と種類一覧
どんぐりの種類と拾える時期はわかったけれど、どこへ行けば拾えるのでしょうか?東京都内や近郊には、どんぐり拾いができる公園がたくさんあります。
まずは、近くの公園に行ってみるといいと思います。
公園のどんぐり、勝手に拾っていいの?と思われるかもしれませんが、自然落下したものなら、基本的には大丈夫です。
ただし、柵で囲われている中まで入ったりするのはNGですし、公園の注意書きに禁止と書かれていたら、もちろんNG。また、木になっている状態のものを採るのもNGです。
公園の樹木は、その公園を管理する地方自治体や管理団体の所有物になります。どんぐりが木になっている状態だと、そのどんぐりは、自治体や管理団体に所有権があるので、勝手に採ることはできません。
また、どんぐりが木から落ちても、元々の木の所有者に、落ちた実の権利があります。ただ、その所有者が落ちた実を収集しないことが明らかな場合は、所有権を放棄しているとみなして、拾うことができるのです。
自治体や管理団体によっては、規則が決まっている場合もありますので、一度確認してくださいね。
東京都内の比較的大きな公園で、どんぐりが拾える公園を3つ、ご紹介します。
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index003.html
林試の森公園は、明治33年に農商務省林野整理局(当時)が設置した「目黒試験苗圃」があった場所です。後に「林業試験場」として改称され、昭和53年まで林野庁が管轄していました。つくば市への移転に伴って、公園として整備されました。そのため、林業試験場当時の樹木がそのまま残っていて、巨木や珍しい木などが見られます。
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index002.html
戸山公園は、江戸時代、尾張徳川家の下屋敷があった場所で、回遊式庭園「戸山荘」がありました。明治維新後に政府に明け渡され、陸軍戸山学校ができた場所です。戦後、団地や学校、公的施設などが作られる中、一部が公園として残され、明治通りを挟んで、大久保地区(西側)と箱根山地区(東側)に分かれています。箱根山地区の「箱根山」は、戸山荘が作られた際に掘った池の土で作られた築山「玉円峰(ぎょくえんほう)」が、「箱根山」と呼ばれるようになったものだと言われています。
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index039.html
代々木公園は、1964年、東京オリンピックの選手村だった場所です。その前は、米軍宿舎のワシントンハイツ、更にその前、戦前には陸軍の代々木練兵場がありました。東京オリンピック閉幕後に整備され、昭和42年に代々木公園として開園しました。この3つの公園は、親子で楽しむ程度にどんぐり拾いをするのはOKです。
夢中になり過ぎて、大量に拾い過ぎたり、柵の中などの立ち入り禁止区域に入ったりしないように注意して、楽しんでください。
まとめ
いかがでしたか?
どんぐりにはいろいろな種類があって、落ちる時期も分かれているので、長くどんぐり拾いが楽しめそうですね。
9月を過ぎたら、近所の公園に行ってみたくなりました。
公園ではルールやマナーを守って、どんぐり拾いを楽しんでくださいね。
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