こんにちは、スポーツ大好きライターの音庭です。
ここでは日本の国技である「相撲(すもう)」について、特に技を中心に見ていきたいと思います。日本人ならかならず一度は相撲の中継やスポーツニュースなどで力士たちの取り組みを見たことがあると思います。
しかし、相撲の決まり手っていくつあるかご存知ですか?
相撲って意外と知られていない技や珍しい技がたくさんあるんですよ。筆者の通っていた高校では相撲部があり、何人か友人がいたのでよく面白い技を教えてもらったりしていました。実際かけられるとやはりけっこう痛いものです。
それではそんな一般的には知られていない相撲の技の世界をさっそくのぞいていきましょう!
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目次
相撲の決まり手は何種類あるのか?決まり手一覧を紹介!
相撲の決まり手はその種類ごとに分類されています。そしてそれらを全部あわせるとなんと「82手」あり、さらに非技という「勝負の結果としてそうなりましたよ」という勝敗の決し方が「5手」あります。それではパターンごとに見ていきましょう。
○基本技「7手」
・突き倒し(つきたおし)
・押し出し(おしだし)
・押し倒し(おしたおし)
・寄り切り(よりきり)
・寄り倒し(よりたおし)
・浴びせ倒し(あびせたおし)
○投げ手「13手」
・下手投げ(したてなげ)
・小手投げ(こてなげ)
・掬い投げ(すくいなげ)
・上手出し投げ(うわてだしなげ)
・櫓投げ(やぐらなげ)
・掛け投げ(かけなげ)
・掴み投げ(つかみなげ)
・下手出し投げ(したてだしなげ)
・腰投げ(こしなげ)
・首投げ(くびなげ)
・一本背負い(いっぽんぜおい)
・二丁投げ(にちょうなげ)
○掛け手「18手」
・外掛け(そとがけ)
・ちょん掛け(ちょんがけ)
・切り返し(きりかえし)
・河津掛け(かわずがけ)
・小股掬い(こまたすくい)
・外小股(そとこまた)
・大股(おおまた)
・褄取り(つまとり)
・小褄取り(こづまとり)
・蹴返し(けかえし)
・蹴手繰り(けたぐり)
・三所攻め(みどころぜめ)
・渡し込み(わたしこみ)
・二枚蹴り(にまいげり)
・足取り(あしとり)
・裾取り(すそとり)
・裾払い(すそはらい)
○反り手「6手」
・撞木反り(しゅもくぞり)
・掛け反り(かけぞり)
・襷反り(たすきぞり)
・外襷反り(そとたすきぞり)
・伝え反り(つたえぞり)
○捻り手(ひねりて)「19手」
・巻き落とし(まきおとし)
・とったり
・逆とったり(さかとったり)
・肩透かし(かたすかし)
・網打ち(あみうち)
・鯖折り(さばおり)
・播磨投げ(はりまなげ)
・大逆手(おおさかて)
・腕捻り(うでひねり)
・外無双(そとむそう)
・内無双(うちむそう)
・頭捻り(ずぶねり)
・上手捻り(うわてひねり)
・下手捻り(したてひねり)
・合掌捻り(がっしょうひねり)
・徳利投げ(とっくりなげ)
・首捻り(くびひねり)
・小手捻り(こてひねり)
○特殊技「19手」
・引っ掛け(ひっかけ)
・叩き込み(たたきこみ)
・素首落とし(そくびおとし)
・吊り出し(つりだし)
・送り投げ(おくりなげ)
・送り掛け(おくりがけ)
・送り引き落とし(おくり引き落とし)
・割り出し(わりだし)
・うっちゃり
・送り吊り出し(おくりつりだし)
・吊り落とし(つりおとし)
・送り吊り落とし(おくりつりおとし)
・送り出し(おくりだし)
・送り倒し(おくりたおし)
・極め出し(きめだし)
・極め倒し(きめたおし)
・後ろもたれ(うしろもたれ)
○非技「5手」
・腰砕け(こしくだけ)
・つき手(つきて)
・つきひざ
・踏み出し(ふみだし)
こうして見ると、ものすごい量の技があることがわかりますね。聞いたことがあるものから、「どんな技?」と名前からは想像がつかないものまで。それではこの中から次に珍しい決まり手や派手な決まり手などを見ていきましょう!
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珍しい決まり手や派手な決まり手
相撲の決まり手を見てきましたが、一場所の中で使われるのはこの中からおよそ半分ほどなんですね。つまり、その他の半分の中にはほとんどあまり見かけないものがけっこうあるわけです。そんな中で珍しい決まり手を見ていきたいと思います。
○伝え反り
珍しい決まり手です。相手を肩に担ぐようにして後ろに逃がして落とすといった形。
【相撲 珍しい決まり手 伝え反り】
比較的に小柄な力士のほうが相手の懐に潜り込み、上手く自分の肩に乗せて膝のバネを使って後ろに反り返っているのが分かるでしょうか?体格さがあり、さらに自分の大腿筋と背筋に自信があればこその技ですね。
○ド派手な決まり手「一本背負い」
一本背負いというと柔道のイメージが強いですが、相撲にも一本背負いは存在します。
力士の中では小柄どうしの対戦だと繰り出されるダイナミックな技のひとつです。
決まり手は誰が決めるの?
相撲では、勝負の判定に物言いがついて「仕切りなおし」が行われるたり決まり手が変わったりすることがあるのですがそれはいったい誰が決めているのでしょうか?
○決まり手を正式に決めるのは「決まり手係の親方」
相撲の審判というと真ん中に立っている行司さんというイメージが強いですが、あくまで行司は取り組みを円滑に行うための進行役。実際は土俵の下に5人の審判委員いて、その5人がローテーションで場所を変わり勝負の裁定を下しています。
その中で決まり手を決めるのが「決まり手係」と呼ばれる親方で、放送席と連絡を取り合いながら場内にアナウンスをしてもらうという形になっています。パッと見てすぐに分かるようであれば行司さんが決める場合もありますが、基本的にはこの審判委員の親方が決めることになっているようですね。
どんな反則があるの?
相撲は身体ひとつでぶつかり合う激しい実質的に格闘技ですから、反則技ももちろんあります。どんな反則技があるのかを見ていきましょう。
○禁じ手と呼ばれる反則技は8手ある
・頭髪(まげ)を故意につかむ
・目潰しなどの急所を突く行為
・両耳に同時に両手で張り手をする
・のどをつかむ
・胸や腹を蹴る(上半身に対して)
・相手の指をつかんで返そうとする行為
・前縦褌(まわしの縦の部分)をつかむ行為
どれも相撲では見たことがあまりありませんよね。実際にこの中で大相撲などにおいて反則負けとしてたまに出るのは「のどをつかむ」「まげをつかむ」くらいでしょうか。これも取り組み中に攻撃をされていて劣勢側の力士が熱くなってしまい、視界が狭い状態で手を出したら結果としてのど元に反撃してしまったというような形なのであまり故意に反則技を繰り出すということはありません。
まとめ
相撲の決まり手や反則技について見てきましたがどうでしたか?珍しい決まり手がたくさんありましたね。あまり知られていない技の中には相撲とは思えないようなアクロバティックなものもありとても興奮します。
意外にも相撲の審判は5人いるということが分かっていただけたかと思いますが、基本的には行司さんが進行をして判定が難しいところや際どい勝敗の場合にこの5人の審判委員の出番というのが実際のところのようです。
動画でご紹介した技以外にもたくさんの珍しい決まり手がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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