こんにちは!ライターのtenniscatです。
今回ご紹介する記事のテーマは、私たちの生活にはなくてはならない「水」についてのものです。
水は身体にとって大切にすべき資源であります。
人間の身体の約60%は水でできているということは科学的にも立証されていますからね。
日本はとても水資源に恵まれている国であって、いつでもどこでも蛇口を捻ればおいしい水を飲むことができます。幸せですね。
そしてお店に行けばペットボトルに入ったミネラルウォーターを購入することもでき、実にたくさんの種類が取り揃えられています。
そこで!ちょっと疑問に思いませんか。
いくら種類があるとはいえ、水は水で同じじゃないの?
私自身こんな疑問を持ったことがあります。
硬水と軟水ではなんとなく味が違うような気もするけど、実際のところどうなの?
と。
不思議ですよね。
一緒にこの疑問を解決していきましょう!
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目次
硬水と軟水の違いは?
硬水と軟水の違い。それはズバリ、「硬度」です。
水はシンプルなようでいてその実様々なものが含まれています。その中の代表的なものとしてカルシウムイオンとマグネシウムイオンがありますが、水1Lあたりに溶けているこれらの量を表した数値を「硬度」と呼びます。
そして、その硬度の数値が高いものを硬水と、低いものを軟水と指すのです。
以下に具体的な数値を挙げます。
まず、日本の一般的な分類によるものがこちら。
硬水:水1Lあたり硬度120mg以上
軟水;水1Lあたり硬度120mg以下
WHO(世界保健機関)の定めによるものがこちら。
非常な硬水 :水1Lあたり硬度 180mg以上
硬水 :水1Lあたり硬度120~180mg
中程度の硬水:水1Lあたり硬度 60~120mg
軟水 :水1Lあたり硬度 60mg未満
この2つの分類基準を見比べると、日本のものがいささか大雑把なような気もします。(笑)
ただ、日本の水はだいたい軟水であるということがわかっているのであまり細かな分類が必要ないのかもしれません。
一方、外国の水の多くは硬水であります。
その違いはどのようにしてできるのでしょうか。
・その違いが生まれる要因
その理由は地層にあります。
カルシウムやマグネシウムは、地層の中の岩石から時間をかけて水に溶けだします。
それらのミネラル分が溶けて含まれれば硬水になるのですが、日本は島国で面積が狭いこと、そのために傾斜が急で水の流れが激しい地域が多く、地層に浸透する時間が短いことが理由となってミネラル分を多く含みません。
そのために日本には硬水のミネラルウォーターが滅多にないのです。
反対に、欧米諸国は石灰岩地質が多く、広くゆったりとした地形で地層に浸透する時間も長いため硬水になりやすいのです。ミネラル分を多く含むこととなります。
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硬水と軟水の味の違いは?どっちがおいしいの?
硬水と軟水の定義とそれぞれの成り立ち学びましたので、科学的な違いは理解していただけたかと思います。
しかし、まだ重要なことが抜け落ちてしまっています。
そう、それはどっちが美味しいのかということ。
あなたの気になるここのところを、チェックしていきましょう!
・・・と、意気込んだところで申し訳ないのですが、ここの勝敗はドローです。
というのも一概にどっちがどう、ということはなく、ここもそれぞれの違いを学んでどちらがより自分の好みに合うかということを知っておいて欲しいところなのですね。
では、飲用した場合の2種類の水の違いを見てみましょう。
硬水:カルシウムとマグネシウムの濃度が高い。
よって、口に含んだときに重さと苦みを感じます。粘着質とまではいきませんが、かなりの質感を感じるでしょう。
軟水:カルシウムやマグネシウムの濃度が低い。
よって、口に含んだ時に軽くやわらかな口当たりとさっぱりとした印象を感じます。口に入れても違和感のない、というのが最大の特徴ですね。
すでにご紹介したように、普段日本で飲んでいる水道水や国産のミネラルウォーターのほとんどが軟水ですので、飲みなれているということもあって日本人には軟水が合うと言われています。
硬水と軟水のそれぞれのおすすめの使い方
最後に、それぞれの硬度の水に合わせた使い方をチェックしていきましょう!
飲用した場合にもかなりの違いが発見されるわけですから、調理に使う場合にも、さらには身体に及ぼす作用という面においても異なりそうですね。
◆硬水
・洋風の煮込み料理に適している
硬水が多く含むミネラル成分が肉の臭みを消したり、煮込み料理の際にアクが出やすくしたりする働きがあります。
洋風ですとマトンやラムなどの臭みの強い肉が多いですからね。臭みを消すにはもってこいです。
・便秘解消効果が期待できる
ダイエットをしている人が、硬水を飲んでいる。
たとえばエビアンを飲んでいるのを見かけたことがありませんか?
実は、ミネラル分を多く含む硬水は、消化器系に働いて便通を良くする効果が期待できるのです。したがって、便秘気味の人が硬水のミネラルウォーターを飲むことで、便秘が改善されダイエットに繋がっていきます。
こちらでは「炭酸水ダイエットの正しいやり方」を紹介しています。
【炭酸水ダイエットの正しいやり方】
◆軟水
・日本料理に適している
軟水は、硬水と違って煮込み料理にアクをあまり生じさせません。
日本料理にとってはダシが命ということもあるので、せっかく滲み出たうまみを逃さないという意味で軟水が適していると言えます。
・赤ちゃんや小さな子どもでも安心して飲める
軟水は硬水に比べてお腹にも優しい性質があります。ミネラル分はどうしても胃に働きかけてしまうのですが、含有量の少ない軟水なら赤ちゃんや小さな子どもにも安心して与えることができます。
まとめ
硬水と軟水の違い。
いかがでしたでしょうか。
今回は
・硬水と軟水の違い
・硬水と軟水 味の違い
・硬水と軟水 それぞれのおすすめの使い方
をご紹介しました。
普段私たちが何気なく飲んでいる水ではありますが、身近な存在だからこそその知識を得るということはとても大切なことです。
たとえば、料理法によって使い分けるということもご紹介しましたが、そこにはそれぞれの土地に伝わる伝統が息づいているのを感じてもらえたかと思います。
硬水だからこそ、軟水だからこそ美味しくできる料理がある。
そして、私たちの先祖はそのことを理解し、ともに生きてきた。
とてもロマンがありますね。
この記事を読んで、水について学んでいただけた知識はどうぞ日常生活に取り入れてみてください。
水とともにさらに豊かな生活を送れますように。
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